「ブギウギ」 2023年10月2日~ 日本

 

ドラマの10月末のベスト3は以下の番組。
1位:連続テレビ小説・ブギウギ (視聴率 9.3 %)
2位:相棒           (視聴率 7.5 %)
3位:どうする家康       (視聴率 6.0 %)

これを見て、ぼくがすごいと感じたのは、1位の主演が趣里(33)で2位の主演が水谷豊(71)なので、親子で1位と2位を取っているところだ。「相棒」も「どうする家康」も見ていないけれど「ブギウギ」のほうは毎回、楽しみに見ている。

趣里は2471人が応募したオーディションで選出された。制作関係者は「歌とダンスのパフォーマンス力も大事だが、単なるモノマネにならないよう、舞台上で力強く輝けるような女優を探していきたい」としていた。

ぼくは彼女の独特な笑顔が頭から離れない。柔らかな笑顔ではなくて、顔の筋肉を引っ張って作ったようなコテコテの筋肉質の笑顔。まさに大阪パワー全開を感じさせる。

趣里は俳優・水谷豊と元キャンディーズ・伊藤蘭の一人娘。でも「親の七光り」「2世俳優」と言われたくない彼女は、両親の名前を隠して活動してきたという。

「彼女が朝ドラの主演オーデションを受けるのは今回の「ブギウギ」で4回目ですが、面接の途中で両親の名前を出すことは一度もなかったといいます。提出した履歴書でも親には一切触れないという徹底ぶりでした。ここまで報道された今もなお、本人に両親のことを聞くとはぐらかされるそうです」(NHK関係者)

一方、水谷豊サイドのこのような記事がアップされている。新シーズンの「相棒」の現場では、スタッフの配慮で時や9時スタートの撮影が10時スタートになったという。

「今回のシーズンから、撮影が10時スタートになったのです。これまでは8時や9時の日もあるなどまちまちでした。ですが今回はスタッフの配慮で、基本的には10時スタートとなりました」(テレビ朝日関係者)

「必ず朝ドラ『ブギウギ』を見てから撮影に入っているのです。娘の趣里さんがヒロインを熱演する姿に元気をもらっているといいます」(制作関係者)

水谷は最近、インタビューで趣里が『ブギウギ』のヒロインを務めることについてこう語っている。《僕も「子の七光り」と言われないように頑張らなきゃ(笑)》(『婦人公論』10月号)

話を趣里のほうに戻すけれど、NHKの制作スタッフが現場の様子をこのように明かしている。

「とにかっく共演者の誰よりも早くスタジオに入り、モニターではほかの人の競技を真剣な表情で見て勉強しています。朝ドラのような大作の主演ともなると、本人に悪気がなくても共演者の反感を買って、陰口の一つくらいは言われてしまうもの。

しかし趣里さんのひたむきな姿勢は誰もが認めているので、現場ではネガティブな話を聞いたことがありません。周りにはつねに共演者の輪ができていますね」

周囲にも「演じている瞬間が本当に幸せ」と話す彼女はまさに役者が天職のひとだ。

朝ドラ「ブギウギ」は、戦後の日本で大スターとなった歌手・女優の笠置シヅ子の人生を元にしたドラマ。脚本家の足立紳(あだち しん)は、「生命力あふれる表情とダンスで踊り歌った『東京ブギウギ』という歌は、戦後、多くの日本人たちに『明るく前向きに生きる活力』を与えました」とコメントしている。

このドラマが作られた理由は、笠置シヅ子が戦後の日本に与えた影響を伝えること。足立紳は、「彼女が戦後に与えた影響を、若い世代にも伝えたいと思いました」と語っている。足立紳(あだち しん)と言えば、とてもパワフルで不思議な魅力を持った安藤サクラ主演の傑作「百円の恋」の脚本を書いた人だ。

「ブギウギ」は、これからも菊地凛子演じる歌手・淡谷のり子がモデルの人物が出てきたり、主人公の花田鈴子の恋愛が描かれたりと色々な展開が待っている。毎日の15分が楽しみで貴重な時間になっていきそうだ。

参照:来秋朝ドラ「ブギウギ」ヒロインは趣里
   水谷豊『相棒』スタート時間後ろ倒しにあった愛娘・趣里の朝ドラ鑑賞!
   『ブギウギ』花咲く女優たちのかげに 週刊現代 2023年11月4日号