「個人の趣向」2010年3月31日 - 5月20日 全16話 韓国


「私の頭の中の消しゴム」の女優、ソン・イェジンが出ているドラマ「個人の趣向」を3話の途中まで見た。ドラマは映画の何倍も時間をかけて見ているのに、見終わると、その脱力感で不思議にブログになにか書こうという気が失せてしまう。

「個人の趣向」というタイトルからは、個人主義に準じてあまり人と関わらずに自分の好みを追求するようなどこか閉鎖的な固いイメージを連想する。

でも物語は、タイトルとは反してソン・イェジンがユーモラスな家具デザイナーを演じている。おでこにカットバンを貼って髪もボサボサで、服装にも気をかけないざっくばらんな女性パク・ケインを演じて、まさにラブコメの王道的内容だ。

そのユーモア路線でいくのかと思ったら、けっこうシビアな内容でお話は始まる。

彼女(ケイン)はプロポーズされるかもしれないという予感の元に、彼氏とのデートでレストランに向かい浮き浮き気分で待つ。そこで彼から伝えられた言葉は、「どうか俺と別れてくれ。」彼女は驚いて問いただす。「私が何か悪いことをした?」

「俺はお前を愛していなかった。お前は俺にとって、雨に濡れてさまよう・・・・・・子犬のような存在だった。愛情じゃなくて同情心だったんだ」という彼の無常な言葉。

ケインは彼の別れの告白を聞いた後に、彼の婚約者が10年以上も同居してきた友人であることを知りさらにショックを受ける。夢遊病者のようにふらふらと、歩道橋を渡る。気づいたときには信号は赤になり道の途中。何台もの車に大きなクラクションを鳴らされる。

そのうつろで涙を流して歩いている姿を、車の中から見て通り過ぎる建築デザイナーの青年チノ(イ・ミンホ)が、ドラマで今後、彼女とどのように関わっていくのか。

また、大学時代の友人でケインのアシスタント的な仕事をしていた男が、ケインの家を担保に多額の借金を作って逃げてしまう。まさに失恋だけではなく、ふんだりけったり状態。ということで、このドラマの展開が気になる。ドラマの途中でもこんな風にメモしていこうと思った。