シャロン・ストーンと言えば、1992年公開の「氷の微笑」という傑作、エロティック・スリラー映画が浮かんできて、「氷の微笑」といえば・・・・・・

シャロン・ストーンの有名な足組みシーン。下着をつけていない状態での椅子に座って、一瞬の足の組みかえによる独特な色っぽさを思い出す。

かの有名なセックスシンボルとなったシャロンの足組みシーンを見たい観客が殺到したおかげで興行収入は3億5300万ドル(約468億円)近くに上ったという。

「氷の微笑み」の後では、「硝子の塔」や、「カジノ」が続けて上映されて観た記憶がかすかに残っているけど、つい今しがたネットで見つけたニュースは、やはり「氷の微笑」に関わるお話。

その頃、彼女は新人でマイケル・ダグラスよりも約18億円もギャラが少なかったという事で、未だにどこか恨みがましい事を言っているようだ。けれど、この映画がきっかけでシャロンは爆発的に人気が出て注目も浴びたはずだ。そのきっけの映画にまつわる事であれこれ文句をつけるのは、ちといただけない印象だ。

さらには、バーホーベン監督にだまされて下着を脱がされて足の組み換えをさせられたっていうのも「なんだかなぁ」である。

彼女が語るには、製作側がスカートの中の下着が見えるから、脱ぐようにと指示を出した。「下着の白がライトで反射すると言われたの。だから私は脱いだ。撮影カメラマンは何も見えないと言ったわ。当時は今ほどモニターが高性能ではなかったから、彼らが再生して私に見せてくれた時も何も問題はないように思った」

ところが、彼女が脚を組み換えるシーンですべて見えてしまっていた。シャロンは完成した作品を見て初めてそのことを知った。当然、彼女は傷ついたが、最終的にはシーンを残すことに同意した。

一方、2016年にバーホーベン監督がエンパイア誌に語ったところによると、このシーンのアイデアは自身が、下着をつけていない女性と参加したパーティーから生まれたそうだ。これについて撮影前にシャロンと話し合い、シャロンは「そのアイデアにとても興奮していた」そうだ。

いったいどっちの話が本当?

まあ、ぼくには脱力のニュースであったわけだけど、懐かしさもあってシャロン・ストーンに関して他の記事も読んでみた。彼女は頭のいい子だったようで、IQ(知能指数)が154と非常に高く、飛び級で15歳でエディンボロ大学演劇科に進んだとのこと。ちなみにIQは平均値が100で、IQ70–129の間に約95%の人が収まることから推測しても、相当に高かったことがわかる。

シャロンは2021年には、回想録”The Beauty of Living Twice”を出版し、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーとなった。翻訳が出てないようだけど、この本は興味がわく。

そんな彼女ももう65歳で、最近では老いを隠さない自然体の美ということで注目を浴びているようだ。

参照:『氷の微笑』公開から30年、シャロン・ストーンが物議を醸したドレスを振り返る
   「氷の微笑」シャロン・ストーン、マイケル・ダグラスとのギャラは18億円差