橋本愛の演技。
それが「うまい」か「下手」かというのは意識したことがなかったので、少なくとも下手ではなかったという印象が強い。
2013年の連続テレビ小説「あまちゃん」に出たときに初めて橋本愛という女優を知ったのだけれど、うまい、下手よりも何よりその美少女ぶりの方に目がいってしまってたせいもあるかもしれないが。
橋本愛が10月31日、都内で開催中の東京国際映画祭で、国際交流基金との共催プログラム「交流ラウンジ」で是枝裕和(これえだ ひろかず)監督と対談した。橋本愛は、『思ったように演技が出来ず「才能がないんだな」とジレンマを抱える時間が10年も続いた』と告白したというから驚いた。
橋本は、是枝監督から「デビュー時に芝居が仕事だと明確にあった?」と聞かれると「辞めるつもりでいた。(デビュー時は)中学生…今しか生きていないし、自分でやろうと飛び込んだわけじゃない。流されてきた。おばあちゃんにまでなってやろう…と思っていなかったし、ここ3~5年です」と答えた。
その上で「成島出(なるしま いずる)監督の『グッドバイ』で、お芝居を、もう1度、教えてもらった。自己流…研究はしていてもジレンマがあった。成島監督の現場で出来なくて、メソッドとか原始的に教えてもらった」と振り返った。
2020年の映画「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」に出演した際、成島出監督に「本当にヘタだよね」と言われ、一から演技を学んだことで自信がついたと明かした。
他にも、是枝裕和監督とハラスメント、労働環境の問題など語っているがそこにはあまり新しい意見が出ているとは思えなかった。
ところで、ぼくはどちらかというと彼女の出演映画よりも、橋本愛のキャラクターに、注目している。彼女がロマンポルノのファンであることを語った時から、面白い人だなぁと思った。
今週号の文春では、私の読書日記として「阿部定」について調べたことがあると、書いている。「性交行為中に愛人を絞殺し、局部を切り取った」彼女の犯行は強烈だったとし、これを「純愛」とする解釈に違和感を持つと書いている。
「私には、彼女の行動はどうしようもない”怒り”に映ったからだ。相手への個人的な怒りに留まることのない、もっと強く、強烈に根深い怒り。この怒りの正体は、彼女が少女期に体験した性的暴行に由来するのだろうかと思い至った。」との感想を述べている。
また、犯罪に興味があるということも述べている。
「昔から、殺人、強制猥褻、暴行・傷害など、犯罪に手を染める人たちの、心理や生い立ちに興味があった。私にとってはどれも理解しがたい行動だし、そういった事件や被害者の声を耳にするたび素直に憤りを覚えてきたけれど、一方で、自分とまったく違うからこそ、どうしてそうなってしまうのか、問題はいつから、どこから生じているのか。それらについて思考してきた。」
自分の想いとも共通する部分もあり、橋本愛がこれから何に注目し、どのような事を書いていくのか、週刊文春の「私の読書日記」の橋本愛の回は楽しみだ。
参照:橋本愛「才能がないんだな」とジレンマを抱える時間が10年も続いたと告白
