Pinterest(ピンタレスト)というサイトをときたま覗く。


このサイトがけっこう自分好みのイラストとか写真があり、ついつい見入ってしまうのだが、今回は昔の映画ポスターにはまった。懐かしさと同時に映画をDVDでいいから見たいとおもうのだが、相当昔の作品なので、それが叶うとは限らない。でも、
ポスターをみているだけで、想像力を刺激させられる。



これはまさに、ポスターだけで作品は見られない。なぜなら制作が中止になったという。こんなに面白いポスターまでできているのに、本当にもったいない。


理由は、加山雄三主演作の『赤ひげ』(監督/黒澤明)のスケジュールが大幅に遅れ、加山の出演が不可能となった為だという。
このため製作サイドは正月作品として、ゴジラシリーズ第五作『三大怪獣地球最大の決戦』を急遽立案、動員540万人のヒットを飛ばすが、『ゴジラ対若大将』は日の目を見ること無く姿を消したとのこと。



梅宮辰夫のバックで下着姿の八代万智子の眼がちょっと怖い。しかしこの「未亡人(ごけ)ごろしの帝王」というなんとも大げさなタイトルが面白い。

梅宮辰夫に関して、芸能記者が語る。「一人目の奥さんは、銀座の有名クラブのナンバーワンホステスでしたが、わずか半年で離婚。その後も銀座遊びは止まらず、ホステスをしていたクラウディアさんと出会い、デキちゃった結婚。72年に生まれたのが、アンナでした」

“夜の帝王”だった梅宮さんを変えたのは、その一人娘のアンナと言える。「銀座通いがピタリと止まり、仕事が終わると自宅へまっしぐら。人生を娘のために捧げる良きパパとなり、その豹変ぶりは周囲も驚くほどでした」



三角関係はよく聞く話しだけれど、五角関係というのが、妙に気になるところ。個性的な緑魔子は、シンプルなポスターでもインパクト大。牝(めす)という一文字のタイトルもまた意味深で見たい気にさせてくれる。



原水爆の実験による被害は、単に地球上のみに止まらず星世界にも及んでいた。そこで星世界では宇宙人会議を開いた結果、地球に実験中止の呼びかけのために使者を出すことにした。

ということで、白タイツ姿の宇津井健が大空を飛んで、活躍といった内容だろうけど、『こんな姿で世界陰謀団にたちむかえるのか?』と、今ポスターを見ると余計な心配をしてしまうが・・・・。



タイトルの意味する内容と、ポスターのみんなの笑顔がアンマッチすぎて、深く印象に残ったポスターの一枚。本当に、「お家が燃えてしまう」のかと思ってストリーを調べたら、確かにその場面がありました。



今だったら、こんなタイトルをつけただけで炎上しそうだけれど、ポスターのみんなの表情がこれがまた楽しそうで面白い。

映画.comから、ストーリーを確認してみた。
芸者商売は儲かるものと思った夜間高校生のたみ子は、同級生の直江、やえ子、安代とともに、「分森田」の芸者になった。しかし、芸ごとは出来ない、肉体は売らないの彼女たちにとって、この仕事は難しい。

 

そこで、たみ子は故郷の古くからのいい伝えで、男を知らない処女が身体で飲ませるわかめ酒を、男たちにふるまった。たちまちたみ子は、一番の売れっこになった。高校生芸者たちはご機嫌だった。面白くないのは他の芸者たちで、様々な手を使って妨害した。

ということで、まあまあ面白そうな気がするが、映画レビューは0件だし、名画座なんかでもやらないかぎり見られない作品。DVDも発売していないようだし。

今後は昔の邦画は、こんなふうにまずはポスターから入って、『刺激的ないいポスターだったら作品を探して鑑賞する』というのもアリかもしれない。

参照:Pinterest(ピンタレスト)
  『ゴジラ対若大将』60年代プログラムピクチュアの仇花
  梅宮辰夫「夜の帝王」を突如“卒業”したワケ
  高校生芸者