「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」
1998年 イギリス 原題:Lock, Stock and Two Smoking Barrels

 

「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」という長ったらしいタイトルのガイ・リッチー監督・長編デビュー作を観た。

映画館で観た「キャッシュトラック」(2021)が、とても面白かったので、ガイ・リッチー監督の別の作品も見たいと思ってこの作品を選んだ。

ロンドンの下町でつるんで暮らす4人の悪友たちは、持ち寄った10万ポンドでポーカーに挑むが、賭博場の元締めの罠にハマり50万ポンドもの借金を負ってしまう。返済期限はたったの1週間。絶体絶命に陥った4人の悪友たちは、隣人のギャングがマリファナ工場の襲撃計画を立てていることを知り、彼らが奪った麻薬を横取りしようと画策する。

この作品はイギリス・アメリカのクライムアクション映画で、イギリスでは、その年の年間興行成績1位を記録したという。また後にガイ・リッチー製作総指揮・脚本で、テレビドラマとしてリメイクされた。

ジェイソン・ステイサムの俳優デビュー作でもある。ジェイソン・ステイサムは、デビューしたときからもう髪は薄くて今とほぼ同じであることがわかる。

ガイ・リッチ監督はこの映画作品のヒットで一気に人気映画監督となり、のちに音楽界のスター"マドンナ"とも結婚したが、8年後に離婚に至る。

最初のシーンでは、ジェイソン・ステイサムが盗品をうまい口上で道行く人の足を止めて売りさばこうとしている。それがどこか「男はつらいよ」の寅さんとダブって見えた。ラストのシーンでは、はしゃいであの大きな体でバク宙(後方宙返り)をしてみせたりと、「キャッシュトラック」の寡黙で渋い人物像とは違って、キャラの軽さが全開。

「子連れ狼」からアイデアをもらったのか、子連れスナイパー(父と息子)も出てくる。それも小学性くらいの息子がすれた口調で物を言うと、「汚い言葉をつかうんじゃない!」と、父親が一喝しているのが、自分の職業と矛盾していてなかなかユニーク。

脚本は、起伏に富んでいて面白いが、お金がかかっていないのが映像を見ていると伝わってくる。そのチープな感じが惜しい。10倍くらいの予算を使ってもう一度、作り直してほしいと思った。