3年後に開かれる万博のキャラクターデザイン公募の最優秀作品 記者発表会が、3月22日に行われた。少々グロテスクで、ホラー映画のキャラクターデザインだったら許せるような違和感のあるデザインに決まった。
最優秀作品は、デザイナー・絵本作家の山下浩平さんが代表を務めるグループ「mountain mountain」が制作した案だ。
このキャラクタは、2021年11月1日から1か月の間に応募があった1,898作品の中から選出されたとのこと。万博協会は、4月下旬からキャラクターの愛称を募集する予定。
目玉5個ついている奇妙なオブジェを頭からかぶっているように見える。この目玉5個は、万博のロゴとのことだ。そもそものロゴがまちがっているような気がする。最終候補に残ったという3点のキャラを見ても、どれもこれも似ているヘンテコさがある。
体が青いのも病的な感じがしてさらに体が溶けているので、なおさら化け物感が強い。くすんだ青と赤という2色の組み合わせも色が綺麗ではない。
でも、選考委員を務めたタレントの中川翔子は、
「このキャラクターに心を奪われましたね。会場に行った時にこの子が歩いていたら、すごく興奮しますね! スター性を秘めていると思います。ブッ飛んだデザインだと思います。日本全体、海外でも盛り上がって、人気が出ることを願って応援してきたいと思います」
と話したという。
本当にそのように思うのだとしたら、一般の感覚から相当にズレているのではなかろうか。このキャラクターが歩いていたら怖いだろうに。
僕も変なデザインのキャラとか、イラストとか、グロテスクだけれど細密なシュールな絵とか好きだけれど、さすがに万博にこのキャラはないのではないか。
同キャラクター案は、「ロゴマークをそのままキャラクターにできないか?」というアイデアから生まれたもので、「水の都」と呼ばれる大阪の水とロゴマークを一緒にすることで、姿を変えられることをコンセプトにデザインされた。キャラクターに定まった形はなく、メインのデザインはあくまで形のひとつで、赤い部分は分裂し、青い部分は自在に形を変えるイメージということだ。
以下、このキャラに関する感想をYAHOOニュースのコメント欄から拾ってみると・・・。
「どうして目がいっぱい付いてるの?
そこが1番気持ち悪いのよ。」
「寄生獣?」
「ドルゲ魔人」
「目を引くからって理由は炎上商法と同じでは?
もちろん、いろんな意味を込められたデザインであることは承知である。だが、「万博に好印象を与える」という役割を放棄しているように見える。」
「この公式キャラを見て、子どもたちが気持ち悪いという反応をしていたが、自分も好みではないな。」
たまに好意的な意見もあるけれど、全体的に否定的な意見が多い。
このキャラクターの選択が、色々な面でマイナスに働らかないように祈るのみ。

