タレント・コロッケのものまねは、普通のものまねをさらに飛び越えてコロッケ自体の新たな作品になっているところがすごい。有名な五木ひろしのロボットでのものまねも笑いを超えて一つのパフォーマンスとして感心してしまう。
TV番組「徹子の部屋」で最近見た『早送りの岩崎宏美』のものまねもテレビの画面に惹きこまれた。5倍速の速さで顔の動きを表現する「早送りバージョン」という芸とのこと。
まねる本人の特徴を飛び越えて、本人以上の芸を面白おかしくみせてくれる。その発想力はどこからくるのか、よくわからないので、彼の本「マネる技術」を読んでみた。
コロッケがとても礼儀正しくまじめな人なのがわかる本で、ぼくの知りたい発想力の源に関してあまり詳しくは書かれていなかった印象だ。「きちんと挨拶のできる人になりましょう」的な事に関して何度か書いているが、『ぼくが読みたいのはそうゆうところではないんだよ』と、反発もしたくなってくる。
でも、「マネる技術」にも、コロッケの発想力の源となる点を述べている文章がある。たとえば、こんな事を書いている。
「ガラケーでもスマホでも、じっくり見てみる。すると必ず何か気付くことがあるはずです。意外なところに傷や汚れはありませんか。買ったころと比べて想像以上に劣化が進んでいませんか。扱いにくくなったボタンはありませんか。」
「目を凝らして観察することで、必ず何かを発見できます。観察する力は、特別な能力ではなくて、日々のそうした”気付き”の積み重ねによって磨きあげられるものではないかと私は思います。面白いことに、そうやって観察する力を鍛えていくと、やがてそのうえに「ひらめく力」が備わってくるようになります。そうインスピレーションです。」

ところで、彼は4月には天童よしみとのジョイントコンサートを行うということで、記事になっていた。『天童よしみのファンではないけど、コロッケのものまねの歌は聞きたい』と言う人もいるわけで、またその逆もありで、『天童よしみもコロッケも大好きでコンサートに行く』という人は、どれぐらいいるのであろう?と、余計な心配をしてしまう。
ぼくが見たコンサートの記事は、第1部でものまねショーをおこなうコロッケに関する記事。
コロッケは、五木ひろしから德永英明まで、幅広い歌手たちのものまねを披露するが、「僕は基本的に、ちゃんと歌ってない(笑)。みなさんの大事な曲を、ことごとくグチャグチャにしています」と言い切ったとのこと。
「僕のお客さまは『どれだけ変なことをやるか』に集中しているので、意外と声をそっくりにやっても、あんまり聞いていないんです。基本的に(そっくり度は)30%で、あとの70%は別の生き物だと思っていただけたら(笑)」と、その特殊性を語った。
現在のものまねレパートリーは、1人の歌手を複数パターンで演じ分けるケースも含めると、1000種類以上で、ネタ基準は「ある日突然『あ!』と思ったとき」だそう。「歌を聞いてて突然気になったら、普段よりジーッと観察します。そうすると、勝手にいろいろ頭のなかにふくらんで『こういう感じかな?』というのが見えてくるんです」と言う。
これは、コロッケ著作の「マネる技術」に書いていた観察することからスタートすることに繋がっているお話だ。
たとえば、コロッケが牛の姿に扮して歌手・瀬川瑛子の『命くれない』を歌うネタについては、「楽屋の前を通りがかったとき、たまたま瀬川さんが『も~』って仰ってるのを耳にしまして。そこから牛のものまねが生まれました(笑)」と創作秘話を明かした。
こういう記事を読むと、またまたコロッケ本人に興味が沸いてくる。それで彼の本「マネる技術」をじっくり開いて読み込みたくなる。そして書かれている内容を頭の中で転がしてじっくり言葉を観察したら、何かひらめく力が湧き出てくるのかな?
参照:1000種以上のモノマネを操るコロッケ、ヒントは普段の生活に
