17歳の女子高校生であるヘファが、恋人ハンスとつきあっているうちに、妊娠してしまう。突然、恋人は妊娠とともに姿を消して、残されたヘファは出産するが意識が戻ったときに子供は死んだと聞かされる。

5年後に、恋人だったハンスが突然現れ、彼女が彼を避けても常に身の回りをうろうろしていてあきらめない。ハンスは死んだはずの2人の子供が生きていると言い、その子供の姿をヘファに見せるために車でつれていくが・・・

ミン・ヨングン監督の「短い記憶」、この映画は賞もとってて評価が高いようだが、印象が暗すぎた。

冒頭に犬が出るけれど、肛門のあたりが赤茶色みたいなのが出ていてなんだろう?と思ったら脱腸した犬だった。この犬は何回かでてくるけどあまり意味があるとはおもえない。いつまでも未練たらしい男の様子と重ねているのかもしれないが、脱腸は勘弁してほしかった。

犬のふんもでてくるし、その糞を踏んづけてしまったシーンなどもあり、『ここいる?』と、ぼくには理解できなかった。

主人公の女性のヘファは、爪を切ってそれを容れ物に入れて集めている。その爪で自分の手首に傷をつけたりする場面がでてくるが、その集まった爪がどうにも気持ち悪い。

というわけで、なんだか気持が入れない映画でさらにぼんやり観ただけでは内容がわかりづらい。うちの奥さんは半分見ただけで、「もういい、この貧乏くさい映画」と、正直な感想を放ち、観なくなってしまった。


ぼくはせっかくレンタルしてきたのだからと、しょうがない気持ちで最後まで見た。余計なシーンをいっぱいくっつけて、わかりづらい映画にしていて、後でネットでネタバレの解説を読んでようやく理解した事もある。

主人公の女性・ヘファを演じたユ・ダインが、なかなかいい表情をみせるときがあるのが、当作品のたった一つの救いか。

最近は、映画のハズレが多くて気分がズコンと沈んでしまった。