会社の同じ部署にいる人が、撃退・報道系の「令和のタケちゃん」と呼ばれるユーチューバーのファンで、目を輝かして動画の面白さをぼくに訴える。見ていると、スカッ!とするという。

その会社の人は、50歳に近い太ったおっさんで、仕事よりも趣味に生きている人。ランチも一緒にたまに食べていたけど、彼の口から仕事の話を聞いたことがない。

おっさんの熱意に押されて、「令和のタケちゃん」の動画を観た。自分が正義と思う行動を、どんな抵抗も押しのけて進む勇ましさはいい。でも、彼の発する言葉は品がないし、差別語が時に入っている。彼の意見や行動に意見する人に対して、怒鳴るだけで説得力に乏しい。どこか右翼的な雰囲気もあり、動画としては面白いのだけど、人間的にはとても変な人物という印象だった。

でも、おっさんは木下富美子都議(55)に関するのタケちゃんの動画が面白かったと、また勧める。ぼくも懲りずに見てしまった。

ところで、木下富美子都議は何をやらかした人なのか。

木下富美子都議は、7月の東京都議選中に無免許運転で当て逃げ事故を起こしていた。11月9日に、都議選で再選後初めて登庁。報道陣に「お詫びの気持ちを申し上げます。免許の再取得はせず運転もしない。事故時の車も、処分しています」と謝罪した。しかし議員活動を続ける意向を示している。

「木下氏が事故を起こしたのは、7月2日の朝7時過ぎです。東京・高島平の交差点で木下氏の車がなかなか進まないので、後続車がクラクションを鳴らしました。すると突然、木下氏は車をバックさせ後続車と衝突。スピードを出して逃走したそうです。

後続車を運転していた男性と同乗者の妻は軽傷を負いましたが、木下氏の車を追いかけ200mほど先で追いついたと、後に各メディアの取材にこたえています。木下氏は免許停止期間中でした」(全国紙社会部記者)

東京都公安委員会は12日、木下富美子都議の免許を取り消す決定をした。

● なんの反省もしていないタヌキ女
タケちゃんは、木下富美子都議の自宅に押しかけ、ドアホンに向かって抗議を発する。また、新しいものでは木下富美子が泊まっていたホテルを突き止めたということで、ホテルの前での動画をアップ。その動画では、拡声器マイクを使って抗議街宣を行ってる。以下、その発言の一部。

「木下富美子は何をしたかといいますと、免許停止中に運転を行い人身事故をおこし、そしてそして引き逃げまでしてしまった。このような 犯罪者である都議会議員であります。」

「本人はその犯罪行為に対して、国民のみなさんに説明責任をはたさないままに報酬をいただき、来月にはボーナスまでいただく、すさまじいずぶとさ。税金にしがみつく、都議会議員。これが木下富美子の実態でございます。」

「食事も喉が通らない、食欲がないと言っておきながら、なぜか選挙前と記者会見の場を見たら、太っているわけであります。タヌキ太鼓のようなお腹をかかえているのであります。まさに食欲旺盛、なんの反省もしていないそうしたタヌキ女である事が判明したわけであります。」

令和のたけちゃんの動画に影響されたわけではないがぼくも、木下富美子都議(55)のニュースを色々読んでみた。まあ、読むほどにはやく辞めてほしいという想いは強くなるが、二人の女性からの意見が興味深い。



● ブーメラン怖いからできない
元衆院議員でタレントに転身した上西小百合(36)が10日、ツイッターを更新。

「それにしても木下都議の無免許運転へっちゃらスタイルとか、議員報酬寄付するから許してスタイルとかは嫌いだなー。以前参院議員でも居眠りして報酬を寄付した人がいたけど、悪いことして“金、払えばいいんだろ”っていう考え方は嫌い。品がない。お下品だし、市民を馬鹿にしてませんかね。なめてる!」と憤った。

一方で、「多くの方が木下都議に対して怒りの声をあげているけど、議員が悪さして議会に来なくても歳費を貰える仕組みを変えようとしない議員諸氏にも怒らないと。法律変えれば出来るのに。やる気の問題」と指摘。「国民も絶対反対しない法律。やっぱりブーメラン怖いからできないかな。正しく生きればいいだけなんだけど」とした。

この意見に対し、ユーザーからのコメントがもっともな意見。
「衆議院本会議を欠席して男性秘書と旅行していたことが発覚し、日本維新の会を除名された。比例当選の身分で議員辞職せず、高額な報酬をむさぼり続けた上西に木下をとやかく言う資格なし!」

「あなたも維新を除名となったものの任期までろくに仕事もせず議員にしがみついていただろ。同じ穴のムジナだよ。あなたがコメントしても説得力がない。炎上するだけだよ。」

上西小百合がまともな意見を言っても、過去のいきさつがひどすぎると説得力も霧となって飛び散ってしまうという現象をそこに見た。

● 一番ダメなタイプの人がしがみつく
フジテレビの情報番組で国際政治学者の三浦瑠麗の意見は他の人が言わなかった発言で、彼女の今回の事を教訓にしなければならないという意見。

木下氏には7月の当選からすでに約527万円の報酬が払われており、来年7月にリコールができた場合でも、残り8カ月で約1258万円。トータルで約1700万円以上報酬が支払われることになる。

「国会議員も含めて自ら身を引く人っていないんですかね?」と話を振られた三浦は「自ら身を引くのは将来を考えて、人身事故を起こして申し訳ありませんでしたってまず清算しようとする人ですよね。だから、一番ダメなタイプの人がしがみつくわけじゃないですか」と苦笑い。

さらに「この1258万円、リコールができての話ですが」と前置きしたうえで「これもいい勉強代ですよね。何でこの人に投票してしまったのかを我々これからずっと考えていくわけじゃないですか」と指摘。

「私の選挙区じゃないですけど、やっぱり何らかの旋風が起きた時に、何かシャキッとしたことを言って、マイクを握って、熱い思いを感じたぐらいのことで投票すると、こういうことになるんだぞということをやっぱり住民がよくよくかみ締める、いい勉強代になりましたよね」とした。

参照:三浦瑠麗氏 当て逃げ木下都議に「一番ダメなタイプの人がしがみつく」 報酬は「いい勉強代ですよね」
    「お下品だし市民馬鹿に」セクシーレッドワンピ木下都議を上西小百合が批判
    【特定】木下ふみこ都議の宿泊先で抗議街宣してみた!木下富美子辞職せよ!木下都議が滞在するホテル!?