「愛の解体新書」2010年製作 フランス 原題:LE SENTIMENT DE LA CHAIR

無料動画サービス『GYAO!』にて、興味を引いた映画を見つけたので、まずはユーザーの感想を読んでみた。

● 99%の人は共感できない
ロベルト・ガルゼッリ監督の「愛の解体新書」は、見た人のほとんどの感想が内容の特殊さにひいていて面白かった。

・およそ99%の人は共感できない映画。
・エロシーンもあるにはあるが、特殊性癖に対する拒否感と不快感が上回って余りある。
・最後のシーンは菌入りまくりで興覚めしました。
・映画と言うよりチープなAVを観た感じでした。

『こんなに、文句いわれる映画ってどんなの?』ってゆう逆に悪評に惹かれて見ることに至った。

解剖図を学ぶ学生でエレナという女性は、ある日、腰が痛くてレントゲンを撮ってもらう。レントゲンを撮ったのは、医師で解剖学の教授でもあるブノワだった。

診察を終えて外にでてから、忘れ物を思い出し、診察室に戻った彼女は必要のないもう一枚の肺のレントゲン写真を撮られていることに気が付き動揺する。

そこで、医師ブノワに問いただす。
「勝手に撮ったことはいいからどこか悪いなら教えて」

ブノワは無断で撮ったことを「新しい機械だから使い方がわからなくて」とその場は謝るのだが、自分の医学の講義にエレナが出席しているのを見つけて、声をかけ親しくなる。

ブノワに興味を持った彼女は、ブノワと体の関係を持つ。

そしてもう一枚のレントゲン写真を「解剖学が好きなあなたの愛情表現だもの。そんなあなただから好きになったの」と、告白する。



また、ある時はこんな想いを告げる。

「私の裸を見たでしょう。あなたが初めてじゃないわ。でも私の中を見た人はいない。私の内臓や血管がどうなっているか・・・・・・」

ブノワは、エレナをCTスキャンにかけて体の構造や内臓を見て見とれていく。

やがてエレナは、彼の願いも察知し今度は医療器具の内視鏡を使ってさらに自分の体の中を見てほしいとお願いする。その内視鏡は大学から持ち出したもので、窃盗でとがめられることになる。

ブノワは、このまま突き進むと自分と彼女が破滅する危険性を感じて、いったんはお互いの距離を保つため別れる。

しかし、再度出会ってしまった二人は、さらに互いの行為に突き進んでいく。

主な登場人物は同じ性癖を持つ男と女しか出なくて、物語はわかりやすい。会話も難解な言葉は使っていなくて、それでいて心に残るし、ぼくには面白い映画の一本になった。少なくとも40点などと評価される映画ではない。

しかし、さすがにラストのシーンは、共感することにはならなかった。『女性は痛そうだし、男性は体に悪そう・・・・』という普通の感想を持って見終わった。

● カレが病院でしていること

以前、当映画の内容とリンクするような記事がネットに掲載されていた。
どんな話かというと、合コンで女性が34歳の男性のフェチズムを聞いて、付き合うことを考え直してしまった話。


男性は医者で彼女は猛アックの末に付き合うことになったという。


彼女は、彼と好きなものやフェチの話をした。

彼女は「男性の腕から浮き出る血管や鎖骨が好き」と答えたが、彼は「女性の体の中で内臓が一番好きで興奮する」という。「形だけでなく、内臓は揉み心地が素晴らしい」と言った。

「どうやって内臓なんか揉むのか」と聞くと、どうやら手術で患者のお腹を開いた後、麻酔で眠っている患者の内臓を周りにバレないように、こっそりと触っているとのこと。

その事を聞いてから、彼女はまったく相手にときめかなくなってしまった。そしてそんな状況では、結婚も考えられないと思い、「他に好きな人ができた」と適当な理由を言って別れたという。

これが映画のように、彼女も共感してしまったら、特殊で危険な道を共に歩むことになってしまっていたのかもしれない。現在、そのお医者さんはどうしていることだろう?

参照:本当にあった怖い彼氏(12)〜医者のカレが病院でしていること〜

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