「アナベル 死霊館の人形」 2014年 アメリカ
連休の後半で風邪をひいてしまった。その熱も下がらないままに頭を冷やしつつこれをかいている。
風邪をひくとほとんど何もやる気がしなくなる。映画はもちろん行けないし、DVDのレンタルも、店まで行くのが億劫だ。頭が風邪のせいでぼーとするので、こみいったストーリーはパスしたい・・・・
ということで、かなり前にテレビでやっていて、録画したままで観ていなかったジョン・R・レオネッティ監督の「アナベル 死霊館の人形」を見ることにした。
単なるB級ホラー映画だとおもっていたら、けっこう有名なシリーズらしく、この映画は実在の心霊研究家夫妻が体験した不吉な出来事を描いた大ヒットホラー『死霊館』のスピンオフ作品とのこと。同作に登場した人形アナベルを手に入れた夫婦が遭遇する壮絶な恐怖と、呪いのアナベル人形誕生の秘密を描く。
主演の夫婦がハンサム・美女のカップルで、特に奥さんのミア役のアナベル・ウォーリスがすっきりした美しさ。ただし、最初は妊婦の役なので、おなかが大きいのが残念。はやく産んで自然体の体形を見たいと思いつつ見続けた。
映画でアナベルという人形名が出てきて、女優もアナベルという名前なのはややこしいが、出演している誰かに思い入れができるということはとても大事なこと。なぜなら、アナベル・ウォーリスの美しさがなければ、みるのをやめていたかもしれない。
この映画の印象としては、そんなに目新しいことはやっていない。
隣家の老夫婦がマンソン・ファミリーを思わせるカルト信者の男女に惨殺され、ミア夫婦にも襲いかかって来る場面は迫力があった。でも、怪奇現象のだれもいない部屋で、急にミシンが稼働していたり、レコードに針が置かれ音楽が鳴り出したり、テレビの映像が乱れたり。このような表現は他の作品でもみたことがあるオーソドックスな表現だ。
アナベルの顔の美しさに目を惹かれているうちに、物語が先に先にと流れていった感じがした。彼女は2017年にはトム・クルーズ主演の『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』でヒロインをつとめている。
ところで、出てくる人形がなにか狂気をはらんだ表情だ。映画のなかで不思議なのは、この人形を見た誰もがその気持ち悪さを指摘していない点だ。ぼくなどはこの人形を見た瞬間に「気持ちワル!」と叫んでしまいそうだ。見開かれた目、真っ赤な唇、見たら夢にまででてきそうな人形だ。
どこまでが事実でどこまでがフィクションなのかは知らないが、アナベル人形に関する物語は実話をベースにしているようだ。現在、アナベル人形は悪魔払いをしたうえでコネチカット州にあるウォーレン夫妻のオカルト博物館で特製のガラスケースのなかに納められているという。「絶対に開けるな」「触るな」という注意書きとともに厳重に保管され、月に2回度、神父によるお祓いが行われているとか。
その人形の呪いか・・・この映画を観た後に、さらにぼくの体調は悪くなった。明日また会社を休むことになるのではないかとおののいている。
(まあ、風邪をひいているのに、ホラー映画を選択する時点で既に間違っているかもしれないが。)
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