高校卒業後、青森から一人、名古屋に出てきてボロアパートに住んでいた。クーラーもなくて窓も一ヵ所
しかなく夏は扇風機をかけても、ものすごく暑かった。その頃、初めて多くのゴキブリを部屋で目にした。

ゴキブリは夜になると、いたるところに居た。ゴキブリホイホイが活躍したものだけど、それだけで部屋からいなくなるわけもなく、ずいぶん悩まされた。ゴキブリはけっこう大きく、たまに我が物顔で部屋を壁から壁へと飛んでいく姿には心底ぞっとしたものだ。


でも、そんなおぞましいゴキブリだけれど、ゴキブリ絡みのニュースには驚かされることが多い。

 

● ゴキブリ・コントロール
生きたゴキブリを無線で制御して動きをコントロールできるという、米ノースカロライナ州立大学の研究
者の2017年の発表にも驚かされた。遠隔操作できるゴキブリに小型カメラやマイクを搭載することで、
ロボット使用より安あがりで、狭い場所での高速移動が可能だという。ゴキブリの背中にカメラやマイク
が搭載されており、災害場所での生存者を発見する為に開発されたとのこと。


嫌われ者のゴキブリではあるけれど、そのゴキブリが人間の命を救う活躍をすることになるのであろう。 


● ゴキブリのアニメからの発想
今回、読んだ中国のニュースにも関心してしまった。ゴミ処理センターでゴキブリを10億匹を養殖し、
50トンの残飯処理をさせている。10億匹というのは、見たらそれはすごい光景なのだろう。見たい
ような見たくないような・・・・・・
 

この施設の運営会社会長によると、8年前、300人分の残飯を処理できなくて困っていたところ、娘が見
ていたゴキブリのアニメを思い出した。油と腐敗物を好むゴキブリの習性に目をつけ、残飯処理させる
ことを思いついた。
 

早速、さまざまな実験を行ったところ、米州種のゴキブリが、好き嫌いせず、なんでもよく食べることがわかった。このゴキブリを使い、2014年から試験的に毎日1トンの残飯処理を開始した。16年には3億匹のゴキブリで毎日15トンの残飯を処理できるようになり、現在は10億匹に50トンの残飯を処理させている。


つまりは、10億匹のゴキブリがいろんな残飯を食べることによって、残飯がゴキゴキの死骸ゴキの
排泄物残りカスいうわかりやすい4パターンに化けるわけで、後で処理しやすくなるということなのか?


これだけ多くのゴキブリがいると死骸も大量に発生するが、それらは300℃の熱で殺菌し、乾燥させたの
ちに添加剤を加え、ニワトリの餌にするという。『そのニワトリを人間が食べる?』と考えると、ちょっ
と複雑な気持ちになるが、このように同センターでは食物連鎖が成り立っているとのこと。
 

参照:画期的なエコシステム!? ゴミ処理センターでゴキブリ10億匹を養殖、50トンの残飯処理させる

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