「MEG ザ・モンスター」 2018年 アメリカ

 

ジョン・タートルトーブ監督の『MEG ザ・モンスター』を、主演ジェイソン・ステイサムも勧めるという4DXで初めて観た。通常の映画料金にプラス1400円とのことで、ぼくにしては思い切って奮発して臨んだ。

以前に別の映画だが4DXで観た会社の友人が、「映画好きならもう体験ずみだよね!」という問いかけをぼくにしたことがあって、妙に心にひっかかっていた。

 

でも、ぼくは3Dの画面が以前からどうもなじめなくて、今回もやはり違和感のほうが先行した。まず、日本語字幕が一番前面に来てしまうので、字幕で立体感が封じ込められてしまう気がして残念だ。


映画のシーンで波しぶきがあがるときなど、4DX特有の水の噴射が降りかかったり、風の吹く場面では椅子の肩のあたりから風が吹いたりと、まるで遊園地のアトラクションに乗っているかのようだ。しかし、仕掛けで水が吹きかかると、「バックが濡れてしまう。かばんの中に入っている折り畳みの傘を使いたいくらいだ」などと余計なことに頭が働いていた。そして、大きな動きがあるときはその動きに合わせて椅子が振動する。まるでマッサージチェアのように・・・・。


結論としては映画の内容に集中できないし、ぼくにはいつもの2Dで水も振動も風もない映画が一番落ち着いて観られることを再確認した。そんなわけで、せっかくの大ザメとの格闘アクションも、もう終わったかと思うと、まだどこかにサメが居て現れたり、なんだか人間とサメの鬼ごっこをみているような気持になっていた。
 

一方、中国人の美人な母親と娘が出てきて、こちらは印象に残った。母親はスタイルも良くちょっとした色気もあり、当然、主演のステイサムと自然に仲良くなってしまう設定だった。子どもも昔の安達祐実をみるようで演技も抜群にうまく、そしてとてもかわいらしかった。サメと人間の索漠とした戦いの中で、ふたりの存在が色を添えていた。

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