◎ 「グレイテスト・ショーマン」2017年 アメリカ
原題:THE GREATEST SHOWMAN
監督:マイケル・グレイシー
出演者:ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン
金曜日は、会社帰りにナイトシアターで映画を見ることに決めている。
それで、23日の金曜日は悪女」にしようか、それとも「グレイテスト・ショーマン」にするか迷っていた。「悪女」は韓国映画で、バイクに乗りながらの刀を使ったアクションシーンがスゴイと評判。一方、「グレイテスト・ショーマン」は、映画の予告編で見たダンスと歌声と画面から発する力強さに心を捕まえられていた。
帰宅の電車の中で、スマフォでサイト”映画.COM”に書かれている「グレイテスト・ショーマン」のレビューを拾い読みしていて驚いた。ほとんどの人が映画に感動し、希望と元気をもらったことを述べている。映画の評価では、5個の星印で満点なのだが、平均で4.2をつけている。つまりは100点満点に直すと、80点から100点の高得点をつけている事がわかる。
「悪女」は次回の楽しみに置いといて「グレイテスト・ショーマン」を見ることに決めた。
映画は実在の興行師P.T.バーナム(1810年-1891年)の事を描いている。彼はショービジネスの概念を生み出した男。サーカス形式の基礎を作った人物の一人とのこと。
P.T.バーナムは貧しい仕立て屋の息子として育った。父をなくしてから鉄道会社に就職し、好意を抱いているお金持ちのお嬢さん・チャリティを家から抜け出させ、結婚する。二人の娘も生まれた。しかし、仕事先が倒産して無職になってしまう。
そこで銀行からお金を借りて、蝋人形や珍しい剥製などを展示する「バーナム博物館」をオープンさせる。けれども、客は入らず、閑古鳥の状態が続く。「動かない死体より、生きていて動く物が見たい」と何気ない子供の一言をきっかけに、バーナムは新しいプランを思いつく。
変わった外見や特殊能力を持つ人達を集めて、派手なショーを行うプランだった。小人や大男、ヒゲの生えた女、曲芸が得意な兄妹など、各地から人材を集めたバーナムは、歌と踊りで楽しませるサーカス興行を始めたのだった。
そのサーカス興行は成功するが、評論家は認めようとしない。また地元の住民で彼の行う見世物に反感を覚える抗議集団は、最後には劇場に放火まで行ってしまう。
主人公P.T.バーナムを演じたヒュージャックマンは『X-Men』が有名で、アクション俳優のイメージが強い。しかし、2012年の『レ・ミゼラブル』の主演を演じてミュージカルの才能もあることを世に知らしめた。
ミュージカル映画に関してヒュージャックマンはこのように述べている。
「僕のキャリアにおいてミュージカル(舞台)は最初からあったものだし、そもそもミュージカル映画を観て育ってきた。一番好きなのは『雨に唄えば』、フレッド・アステアが出ているミュージカル映画も大好きだ。でもいまは、ハリウッドはミュージカルを作らなくなってしまった。過去にバズ・ラーマン監督が『ムーラン・ルージュ』(2001)を撮ったとき、僕もオーディションを受けていて、そのとき、大好きな『雨に唄えば』のようなオリジナルのミュージカル映画ができるかもしれない! 希望が湧いた瞬間だった」。
そして、7年の月日をかけて『グレイテスト・ショーマン』という素晴らしいミュージカル映画を世に送り出した。
この映画はもう一度、見たいと思った。この映画に出てきた歌やダンスのパワフルな世界に再度、浸りたい。ヒュー・ジャックマンの切れのいいシャープなダンスも見たいし、何より子役の子供たちがとても可愛らしく、歌声も良かった。いい音楽は一度だけではなく何回でも聞きたくなるものだが、この映画にも当てはまる。
現在、興行成績1番とのことだが、この結果に文句なしにうなずける納得の映画の一本となった。
参照:『グレイテスト・ショーマン』圧勝で初登場1位 日本人はアメリカ人よりミュージカル映画好き?
