相撲界の暴行騒動は、暴行したモンゴルの横綱・日馬富士(33)が引退するといういつものお決まりのパターンで解決してしまった。暴行された同じモンゴル出身の幕内・貴ノ岩(27)は
はたしてこの結末をどう思っているのだろう?個人的には、土俵にてお互いが戦ってほしかったところだ。

 

暴行された貴ノ岩が、横綱・日馬富士を豪快に投げ飛ばした相撲、それが実現したならば、それこそが一番盛り上がり、みんなが大喝采できるパターンではなかろうか。

すっきりしないままに、いつもの引退という何か相撲協会の内部が掘り下げられるのをストップかけるような結末には、がっかりなところだ。

11月30日。
日本相撲協会が発表した経過報告で、元横綱・日馬富士関の暴行の経緯が明らかになった。白鵬が貴ノ岩と照ノ富士に高校時代に受けた恩を忘れないよう説諭していた時に、貴ノ岩がスマートフォンをいじっていた。日馬富士が注意したところ、貴ノ岩は「彼女からのメールです」と苦笑い。これに日馬富士が腹を立てて暴行した。とのこと。

ところで、この事件の説明によく出てくるのが、同じく暴行事件を起こして引退したモンゴル出身の朝青龍。暴力事件の先がけの例として引用されている。朝青龍は2010年に引退するときに、「私の体の中には二つの心臓がある。生んでくれたモンゴルと育ててくれた日本を愛している」という名言を残し土俵に別れのキスをして花道を後にしたとのこと。

相撲に未練タップリで、『今はひょっとしたら、あまりさえない人生を送っているのでは?』などと心配したのもあほらしくなるほど、彼はモンゴルで事業を起こして大成功しているとのこと。
週刊文春12月7日号にこのようにな記事が掲載されていた。

「モンゴル人の平均月収は三~四万円で、日本の十分の一程度。相撲で稼いだジャパンマネーを元手にすれば、ビッグビジネスが展開できるのです。」(相撲担当記者)

「朝青龍の年収は当時、一億円を超えていた。何百万円単位で現ナマを機内に持ち込み、
頻繁にモンゴルへ持ち帰っていました」(高砂部屋関係者)

そうしたジャパンマネーは、自身が大株主の「モンゴル国民投資銀行」に預け入れ、
不動産や資源などに投資していたという。引退から七年、朝青龍は今年二月、テレビ番組で、
「資産は百億円程度ある。こういう相撲取りはいないでしょ。相撲取りは頑張ってもちゃんこ屋だから。」
と、豪語していたという。

朝青龍に続いて、日馬富士もモンゴルにてビジネス界でも横綱クラスになるのか?
 

参照:白鵬の説諭中にスマホ 「彼女から」貴ノ岩の苦笑いに日馬富士が激高 暴行の経緯判明

      週刊文春 2017年12月7日号


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