島田紳助がひさびさに週刊文春に出て、インタビューに答えていると、
いうので、文春を買った。できれば、長髪になってムキムキに変身した

という、現在の姿を見たいと思うのだが、写真は残念ながら掲載され

ていない。

 

紳助の司会での笑わせ方は、他の芸人より明らかに過激な発言が

多い。「そこまで言ったら、相手は怒ってしまうんじゃないか?」と思わ

せるようなギリギリの緊迫感がよかった。

 

島田紳助は現在、61歳。
2011年の引退から、6年経過した。


紳助は、小学三年生のころから家庭教師をつけられるなど、勉強に重点

をおいた環境で育った。しかし本人は全く染めずに素行不良になり、

中学生の時は学校の窓ガラスを割ったり、教室で盗品を売りさばいたり

していた。高校生の頃に車上荒らしで補導されて少年鑑別所に送致された

経験があるという。

 

少年時代は暴走族であったと語っており、当時の話をしばしばネタにして

いた。高校のとき教師から叱責されたのを機会に「おもろい不良になろう」

と改心する。

高校時代のあだ名は、泣きながら熱く語ることから「泣き虫みー君」。

 

高校の三者面談で「公彦君はこの学校のゴミです」と言われたことがあっ
た。後年、芸能界で大成した後に学校へ行くと「君はこの学校の誇りだ」
と言われ、それに対して、「ゴミと誇り(埃)やったら変わらへん」と冗談めか

して話している。

 

大学入学を控え教科書の購入のために外出しようとしたところ、NHKの

番組でB&Bの漫才を見かける。これをきっかけに漫才師になることを決め、

大学に行かず、B&Bの師匠である島田洋之介・今喜多代(後・今日喜多代)

に弟子入りする。

 

1977年9月にうめだ花月で進行をしていた松本竜介(解散後「松本竜助」に
改名)と漫才コンビ「紳助・竜介」を結成。明石家さんまにコンビを組もうと

して断られた結果、さんまが紹介したのが竜介だった。

 

漫才ブームが次第に沈静化する中、1985年5月、紳助・竜介は解散。その

際、「このままではサブロー・シローやダウンタウンには勝てない」と発言

した。

 

1987年、日本テレビ『歌のトップテン』で和田アキ子とともに2代目司会者
を担当。この番組で紳助は和田から司会術を学ぶ。

「クイズ!ヘキサゴン」「行列のできる法律相談所」など数々の人気番組で
司会を務め、バライティ番組の王者として君臨した。その反面、女性マネー
ジャーへの暴力事件、そして引退のきっかけとなった暴力団関係者との

交際など、起伏の多いタレント人生だった。

 

さて、文春の記事に書かれていた現在の島田紳助の4ページにわたる記事

から印象に残った言葉を抜粋していきたい。

 

                      ※

 

〇 まず、芸能界復帰について。

別に、頑なに戻らないと決めているわけじゃないんですよ。今の生活が幸せ
で、その必要を感じていまいだけなんです。いろんな人があったかく(復帰を)
待っててくれているみたいで、それはとてもありがたい。価値がゼロの人間や
とそんな噂も立たないでしょ。

 

芸能界でやり残したこともありません。二十一歳で漫才コンビを組んだとき、
僕は相方の竜介(のちに竜助に改名。故人)に「俺、東京で司会やりたいね

ん。だから漫才は十年でやめる」と宣言していました。


〇 マッチョに変身に関して

筋トレはやってるんですけど、見ての通り、そんなむちゃくちゃマッチョに
なってるわけじゃなくて。みんな大げさに言うてるだけなんですよ。僕もネッ

トで噂になっているのを見ましたけど、「ムキムキのヤクザみたいになって

る」とか好き放題書いてある。こんなロン毛のヤクザがおるんかい、と言い

たい(笑)。

 

でも肉体改造とちゃいますよ。一緒に遊んでいる連中がみんな若いんです。
一緒にゴルフしたり、野球したり。若いやつらにパワーで負けたくないでしょ。
ボディビルダーみたいな肉体美を求めてるわけじゃなくて、あくまでも実用

的な筋肉をつけたいだけなんです。


〇 老後とこれから

僕は常々、老後に必要なのは「お金と仲間と筋肉」と言うてるんです。この
三つがあれば幸せに生きられると思ってます。お金はそれまでの仕事や
資産形成とか、個人の事情に左右されるから、年を取ってから急に思い

通りにはならないかもしれないですけど、仲間と筋肉は、自分の努力次第

で後からいくらでも豊かにできるんですよ。

 

人生、あと三十年。世間を意識して生きてるんとちゃうし、僕の周りには

いつもおもしろい提案をしてくれるやつがたくさんいます。「生きがい」なん

か求めず、体を鍛えて老いに抗いながら、これからも大切な家族や仲間

たちと、楽しく愉快に生きていきますよ。

 

                    ※

 

記事を読んだかぎりでは、紳助が芸能界に戻ってくることはほとんどなさ

そうだ。現在が本当に楽しそうだから。

しかし、『惜しい』と思うのが正直なところだ。
彼のタレントとしての才能が今後は日々の時間の流れと共に、消えてし

まう事を思うと。

 

参照:島田紳助 - Wikipedia

    島田紳助氏、筋トレやゴルフ、野球に明け暮れる 「向こうの人とは一切会ってない」

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