43.ポール・ヴァーホーヴェン「ショーガール」 (1995年)

 

 

見えそうで見えない脚の組み換えで、シャロン・ストーンを一気に一流有名女優
にしてしまった「氷の微笑」。ナチスの時代を背景に、独特な胸毛チビデブ男の
グロとエロで物語が面白かった「ブラックブック」。便利そうな怖そうな、そん
な機械や警察に対する恐怖を見事にドラマ化してみせた「ロボコップ」、こんな
ふううにぼくの大好きな作品を次から次へと生み出してくれたポール・ヴァーホー
ヴェン監督のこちら「ショーガール」も忘れられない作品。

 

アメリカでは劇場公開時に過激な暴力シーンや性的シーンが問題となり17歳

以下の観賞を禁止された。

 

ラスベガスを舞台にした人間ドラマ。主人公の女性・ノエミはこの巨大なショー
ビジネスの世界に、“スターダンサーになる”という夢を果たす為にやって来た。
スターとして脚光を浴びる事、それは最高級ホテル“スターダスト”の一流の
ショー、“GODDESS-女神”でトップに昇りつめることを意味していた。その夢の
実現のために、ラスベガスの女王・クリスタルとの火花散るライバル争いを描い
ている。

 

ぼくには、充分映画として面白かったのだけど、当作品はつまらない作品に賞を
与えることで有名な1995年度のゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)において、
最低作品賞、最低監督賞、最低主演女優賞を始めとして計6部門に見事輝いた。
確かにつっこみどころ満載で、主人公のキャラも方向性が今一つさだまっていな
い。

 

でも、まずは向こうのショーとしてのエロティックダンスが面白い。プライベー
トダンスと言って、個室で女性ダンサーが自分の為だけにダンスをみせてくれる
システムというのも、今ではあまりめずらしくもないのだろうけど、当時は聞い
たこともなかったので、新鮮だった。これは楽しく刺激的であろう。

 

この映画はヌードダンサーが主人公のため、とにかく裸が満載の映画。それに
友人に暴行を働いた男に主人公のノエミが復讐をかけに行く場面もなかなか

強烈。やはりエロとバイオレンスと、ストーリーのテンポのいい展開が心地よい。

 

44.エイドリアン・ライン 「危険な情事」 (1987年)

 


ニューヨークで弁護士を勤めるダンは、妻と娘と平和な日々を過ごしていた。
だが、妻子が実家に帰っていた際、あるパーティでちょいとした遊び心で、雑誌
編集者の中年女性・アレックスに声をかける。一夜の遊びで終わらせるつもり
だったら、後でそのかかわった女性がとんでもない怪物と気づかされるとい
う.......

 

まあ、考えようによっては、男にとってこんなに怖い状況はないものでもある。
女性にとって有効な『夫への浮気防止映画』、などと言われたりもしたが、そん
な教育映画みたいなもんではなくて、どこかストーリーがぶっ飛んでいてぼくは
好きだ。

 

この作品は、第60回アカデミー賞で6部門においてノミネートされる。相手役の
アレックスを演じた女性、 グレン・クローズの鬼気迫る演技が忘れられない。


PR:自分を磨くラブグッズ!anan掲載【ラブコスメ】

   ショーガール [Blu-ray]

   危険な情事 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]