同じ親から育っても、兄弟で性格や趣向がまるで違ったりするのは、よく目にする
日常の光景だ。あたり前の事だが、何人かの兄弟がいて、一人が犯罪に手を染めた
からといって兄弟全員が、犯罪者になるわけではない。


では、子供が将来どのように育つかの親の影響というのは、どれくらいのものなの
だろう?


高畑淳子(61)の息子・高畑裕太(22)の強姦事件が大きなニュースになった。

映画ロケで群馬県前橋市に滞在していた高畑裕太は、スタッフと居酒屋で食事。
ほろ酔いでホテルに戻った後、フロントの四十代女性に「歯ブラシをもってきてくれ」
と電話をかけた。


「自分の部屋を訪れたフロントの女性に襲い掛かり、暴行を働いたのです。女性は
右手も負傷しています。事件前からその女性に『美味しい店を知りませんか』
と話しかけたり、『歯ブラシが欲しい』と呼び出す口実を考えていたことから、計画的

な犯行と見ています」(捜査関係者)


8月23日、裕太容疑者は強姦致傷の疑いで群馬県警に逮捕された。と、同時に、
母親の高畑淳子が毎日のようにマスコミも批判され叩かれているのをみると、
ぼくは大きな疑問を感じてしまう。


事件を起こしたのは、息子の裕太なのにまるで母親も人間として失格のような叩か
れ方だ。挙句の果てに、彼女の女優やテレビでの今までの活躍は、いったん封印
されてしまいかねない扱いだ。


今週の週刊文春に書かれている高畑と息子のエピソードは、子供もバカなら親も
バカ・・・・・
というようなエピソードが集められている。


・裕太容疑者は勉強が大の苦手で、家庭教師を付けても二回で「もう習いたくない」
と音を上げたという。一方でエロ本をもって家中を走り回るほど性的関心は強
かった。


・実は高畑淳子も裕太容疑者同様、「性欲が強い」と公言してはばからないという。
過去にもホストクラブ通いを報じられたこともあった。

「○八年に研ナオコのホスト通いが週刊誌に報じられたのですが、その時に一緒
にホストクラブに通っていたのが、ピーターと高畑淳子なのです。
この三人は新宿歌舞伎町の老舗ホストクラブに通ったり、伊豆にあるピーターの
別荘でホストとパーティを開いたり、派手に遊んでいました」(芸能関係者)


・芸能界に足に踏み入れて以降、裕太容疑者はますます増長していった。
「六本木クラブで、『オレは高畑裕太だ』と迫って、女性をお持ち帰りすることを

繰り返すようになったのです。共演した女優に迫るのも日常茶飯事。出世作と
なったNHKドラマの『まれ』で共演した清水登美加などは、裕太から執拗な
ボディタッチをされたため毛嫌いしていました」(芸能関係者)

しかし、もし自分が大きな犯罪を犯してして警察につかまったら、同じように自分
も家族もマイナスのエピソードをいくつも集められて、週刊誌に書かれてしまう
のではないかと、思ってしまう。


強姦事件は、いったい誰を裁くべきなのか、何を考えるべきなのかを原点に帰って
考える必要があるのではないか。
 

関連:週刊文春 2016年9月8日号
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