デッドプール

◎ 「デッドプール」 (原題:Deadpool) 2016年

製作国 アメリカ  監督 : ティム・ミラー
キャスト : ライアン・レイノルズ、モリーナ・バッカリン、エド・スクレイン


映画「デッドプール」は、下品な事をしゃべりまくる男が主人公で、残酷描写満載のバ
イオレンス映画でアメリカでは18禁。でもアメリカでは大ヒットしている映画で、町山
智浩氏も「だからもう、僕の大好物なんですけど。こういう映画は。」と、語っていた。


デッドプールは、アメコミのキャラクターで、1991年に初登場して以来、お金次第で敵に
も味方にもなるというはちゃめちゃなキャラで人気を得ている。デッドプール(deadpool)
の本来の意味は、次にどの有名人が死ぬかを当てるゲーム、つまり賭博の意味。


映画を観る前の知識としてはそんなところだったわけで、たぶんぼくのようなちょっとひ
ねくれた映画ファンが観に行く映画と思っていた。日本ではアメリカのようなヒットは
内容的に難しいだろうと思いつつ、ナイトショーを観に行った。ところが、驚いたことに
ものすごく人が入っていた。


ぼくの行く映画館は埼玉のはずれの映画館なので、ナイトショーは、広い館内に10人くら
いしか入っていないこともあって、『どうかつぶれないように・・・・』と、祈るような気持ち
で映画館に居たことがほとんど。それなのに、この人気はどうしたことか?


元傭兵のウェイドは、好き勝手に悪い奴らをこらしめ、金を稼ぐやばめの仕事をしていた。
気の合った娼婦と恋仲になり、結婚も決意。ところが、病院で癌と宣告される。そこに怪
しげな男が登場し、ガンを治せると誘われ、秘密の建物の中で、人体実験を受け、不死身
の肉体となる。しかし、全身やけどで醜くくなったウェイドは、赤いマスクとコスチューム
で体を隠し、自分の体に人体実験をほどこした男・エイジャックスに復讐を誓う。


アクションシーンも、デッドプールが空中でからだをひねりながら、相手に銃を打ち込む
姿などがとてもかっこいい。デッドプールの暴走をやめさせようと来た、動く大仏のよう
なピカピカ金光りのミュータント・コロッサスや、まだ幼さの残るテレキネシス能力を持つ
ミュータント・ネガソニックもいいキャラだった。


この映画、大金を注いだと思われるダニエル・クレイグの「007スペクター」やトムクルー
ズの「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」より、ぼくには面白かった。
ストリーもわかりやすかったし。ぜひ続編を、同じスタッフや俳優でお願いしたいとこだ。


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