活字を読むには、かったるい気分の日には、軽めのマンガ雑誌が一番。


でも、いろんなタイプのお話しが詰め込まれているマンガ雑誌は、作者毎にその世界

に、スイッチを入れ替える必要があり、けっこう疲れてしまう。というわけで、最近は

4コマ漫画が中心の「本当にあった愉快な話」シリーズの雑誌を買っている。


今回、買ったのは「本当にあった愉快な話 芸能 ズキュン!」6月号。
その多くは今回のテーマーの『芸能界のやらせ』をネタにした4コママンガなんだけど、
その中で異色で驚いたのが、”新潟の少女監禁事件”の犯人の佐藤宣行がネタ元と

なっていた話し。


新潟監禁事件

実際にあった、犯罪者の話しなので、もはや『本当にあった愉快な話」などのくくりか
らは、はみ出しているエピソードになっている。佐藤に関しては、もう16年前の事件
なのだが、逮捕されたときは大騒ぎの事件解決だったので、まだ記憶に残っている。

彼は1990年から2000年までの約9年間にわたり少女を監禁していた。


作者の”一之瀬はち”は、刑務官のウラ話を元に漫画化している。佐藤は、監禁した
少女を「友達」と思っていて、刑務所の中で刑務官に『先生 私はなぜ彼女と会えない
んでしょうか?」などと聞いていたようだ。

佐藤は少女を監禁中、彼女と競馬やF1の話などをして生活していたという。

どこか、一般の感覚と大幅にずれている佐藤宣行は14年の契機を終えて、2014年
に出所している。


このマンガには、冒頭、2014年に埼玉県で中学1年の女の子が誘拐され、今年3月
に見つかった事件にも触れている。犯人の寺内樺風(かぶ)はこのように、述べている。
「中学校のころから女の子を誘拐したいという願望があった」確かに、犯罪者の多くは
感覚が飛び過ぎていて、マンガに描いても注目されるキャラクターになると言える。


元々4コマ漫画は、作者が頭で考えた「起承転結」を基本としたお笑い4コママンガか
ら、スタートした。でも、今後は変則系のそれでいて興味を引かれる4コマ漫画がどん
どん新しく登場してくるのだろう。