6月1日の土曜日。
1日は、映画の日で1000円だということで香港映画の「グランド・マスター」
を観た。
物語は激しい雨が降る中での、1対多人数の、とうてい勝つとは思えない戦い
からスタートする。
戦いの場面が、カンフー映画とは思えないような華麗な映像の中で繰り広げら
れていく。その凝った映像は、見ていてあきはしないのだが、本当の格闘技
経験を持たない役者の動きを、映像の美しさでごまかすかのようにぼくには見
えてしまうのだ。
実際、体の部分のアップが多すぎて、どのような戦いをしているのかが、わかり
にくかった。
イップ・マンは、ブルースリーの師匠だということで、今までも何度か映画化さ
れている実在の人物だ。グランド・マスターより、過去にみたイップ・マンを
描いた映画『イップ・マン 序章』などのほうが面白かった。
グランド・マスターで、もう一つ残念なのは、人物のキャラクター設定が固すぎ
ること。これでは、親近感をもてない。少しロボット的な感じを受けてしまう。
何よりも笑いがなさすぎるのだ。
それと、中国武術の用語があまりに多い。
どこの流派がどうしたとかああしたとか、あまり頭に入ってこない単語を並べら
れても、こちらは頭を素通りするばかり。
何か消化不良で、すっきりしなくて映画を見た後にDVDレンタルに行った。
旧作なので100円で「桐島、部活やめるってよ」を帰ってから見た。じわじわ
と面白さが染みてくる映画で、ストーリーに余韻もあって満足できた。
NHKの連続ドラマ『あまちゃん』に出ている美少女役の「橋本愛」も出ていた。
彼女はこの映画で優秀新人賞をもらっている。
