父も母もあと数年で80歳になろうとしている。ぼくは埼玉に住んでいて、両親は
青森なので、春と夏と冬の連休の時に実家に帰っている。若いときには何も意識
はしていなかったのだが、この年(50代)になると、実家に数か月ぶりで帰るたび
に、両親の体の事が心配になる。そして、『老いるとはどうゆう事なのか』という
現実を突き付けられる気がする。
そんな、今の自分の状況の中で80歳にして3度目のエベレスト登頂に成功し、
世界最高齢登頂記録を更新した三浦雄一郎氏の存在はとても貴重なものだ。
それは、年齢に対しての大きな挑戦でもある。
ぼくを始めとして、特に年齢が三浦氏と近い人ほど多くの勇気をもらったことで
あろう。海外からも感動のメッセージが届いているとう。
親が三浦氏と同年齢という同市浪速区の会社員、佐々木浩三さん(36)は
「日本人の誇りだ。三浦さんもすごいが、信じて送り出し、全力で支援した家族も
すごい。家族みんなで達成した大記録だと思う。次は90歳、100歳とどんど
ん記録を伸ばしてほしい」と話した。
ニュースで、初めて聞いたのだが、三浦氏は一時、目標を失い身長164 cmに対し
体重85 kg超、血圧は200近くまで上がり、不整脈まで出る不健康な状態となって
しまう。しかし、99歳にしてなおモンブラン氷河の滑降という挑戦を続ける実父
や、オリンピックに出場した次男の豪太らを見て改心、65歳の時に、5年後の70歳
でエベレスト登頂を果たすという目標を立て、挑戦を始めたという。
三浦氏は毎日20キロのリュックを背負い、足に10キロの重りをつけてウォーキン
グを重ねていたとの事。
今回の成功に関して、同じ80歳の暴走老人、石原慎太郎氏は「すばらしい。うら
やましい。高齢者の希望の星だよ」とべたぼめしたという。
ところで、三浦氏のニュースを元に、ぼくは自分にも問いかけてみなくてはなる
まい。『年齢で、自分に限界線を引いてしまってはいないか?』という事を。
PR:私はなぜ80歳でエベレストを目指すのか (小学館101新書)
エルシーラブコスメティック
