またまた私的な事を書いてしまいます。
僕の前に座っている社員は、家庭もちの38歳。
ウッチーと呼ばれてる。彼は、どこに出張に行っても家族旅行
しても会社の人におみやげを買ってきたことがない。
でも、会社の人が買ったおみやげは、必ずもらって食べている。
そして、おやつとして買ったお菓子が回ってきたときは、よく
匂いをかいだり、文句を垂れたりして、それでも最終的に食べ
るのでヒンシュクをかっている。
さらに悪いことに、「ありがとう」というあたりまえの言葉が
言えない・・・という変わり者。
当然、人におごったことがない。でも、ごちそうになれる場には、
飛んでくっついていく。以前、よく彼に酒をおごる上司がいた。
当然、ウッチ―はその人と一緒によく飲みに行っていた。
ある時、彼はその上司をこう呼んでいた。「おれの金ヅル」。
それを聞いてから彼にだけは、おごる事はするまいと、堅く誓っ
た。最近も、飲み会で「今日は腹の調子が悪くて、いつも通りに
食べられないから、会費を安くしてもらおうかな?」と言った。
口から出るのはいかに自分にお金が回ってくるようにするかの、
なさけないアイデアばかり。派遣の女性が言った。
「ウッチーが誰かにおごってくれたりしたら、ヒョウが降って
くるわね。」
ぼくも思った。
「そんな事があった日には、地球最後の日だ!」と。