- 復讐捜査線 [DVD]/メル・ギブソン,レイ・ウィンストン,ダニー・ヒューストン
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先週の月曜日に文芸坐で見た2本のうちの1本目が「復讐捜査線」と
いう映画。
「復讐捜査線」というタイトルからは、アクション中心の単純明快な
ストリーを想像した。映画の紹介文も、こんな描写。
「最愛の娘を殺された刑事が独自の捜査で巨悪に立ち向かう・・・・・・。
復帰作はハードアクション!」
しかし、内容は単純ではない。
娘が殺された事から、なぜ命を狙われなければならなかったかを刑事
の父親が追求していく。やがて娘が大企業の秘密を暴こうとしていた
事に気づく。
この映画は、現代につながる問題提起を意図しているのかもしれない。
(社会映画にしては、パンチが弱いが・・・・・・。)
また、娘が殺されたサスペンス性を強調したかったのなら、もう少し、
彼女が生きていた頃の行動に時間をかけて描いてほしかった。
一箇所、映画で気になったシーン。
娘を殺された刑事に女子記者がマイクを差し出す、。
「何か事件に関して進展はありました?」
刑事はその聞いた女子記者を見る。一瞬の沈黙。
「こんなときに御免なさい」。
と、あやまって刑事に向けたマイクを記者は降ろしてしまう。
でも、それって仕事の放棄になるのでは?
こんなに純な気の弱そうなマスコミ関係って、聞いたことがな
いだけに心に残った。
主役はひさびさに映画で見たメルギブソン。ぼくはメルギブソンの
「リーサル・ウェポン」という最初の作品がとても好きだ。
その彼の演技の上手さに惹かれて、この映画を見続けた要素が大きい。
かなり、見せ場も多いのだが、アクションにも娘の殺人を巡るサスペン
スにも、どちらの成功をも狙ったために、両方が中途半端に終わったよう
に思える。
もう少し、焦点を1点にしぼってほしかった。
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