復讐捜査線 [DVD]/メル・ギブソン,レイ・ウィンストン,ダニー・ヒューストン
¥3,990
Amazon.co.jp


先週の月曜日に文芸坐で見た2本のうちの1本目が「復讐捜査線」と
いう映画。


「復讐捜査線」というタイトルからは、アクション中心の単純明快な
ストリーを想像した。映画の紹介文も、こんな描写。
「最愛の娘を殺された刑事が独自の捜査で巨悪に立ち向かう・・・・・・。
復帰作はハードアクション!」


しかし、内容は単純ではない。

娘が殺された事から、なぜ命を狙われなければならなかったかを刑事

の父親が追求していく。やがて娘が大企業の秘密を暴こうとしていた

事に気づく。
この映画は、現代につながる問題提起を意図しているのかもしれない。
(社会映画にしては、パンチが弱いが・・・・・・。)


また、娘が殺されたサスペンス性を強調したかったのなら、もう少し、
彼女が生きていた頃の行動に時間をかけて描いてほしかった。


一箇所、映画で気になったシーン。
娘を殺された刑事に女子記者がマイクを差し出す、。

「何か事件に関して進展はありました?」

刑事はその聞いた女子記者を見る。一瞬の沈黙。


「こんなときに御免なさい」。

と、あやまって刑事に向けたマイクを記者は降ろしてしまう。


でも、それって仕事の放棄になるのでは?

こんなに純な気の弱そうなマスコミ関係って、聞いたことがな

いだけに心に残った。


主役はひさびさに映画で見たメルギブソン。ぼくはメルギブソンの
「リーサル・ウェポン」という最初の作品がとても好きだ。

その彼の演技の上手さに惹かれて、この映画を見続けた要素が大きい。
かなり、見せ場も多いのだが、アクションにも娘の殺人を巡るサスペン
スにも、どちらの成功をも狙ったために、両方が中途半端に終わったよう

に思える。
もう少し、焦点を1点にしぼってほしかった。


PR:リーサル・ウェポン [DVD]