プロレスラーやお相撲さんもびっくりの太った体に、女装したおばさ
ん顔のコラムニストのマツコ・デラックス。
確かに見てるだけで、その巨体ぶりに圧倒される。


本人が言っていることなのだが、マツコが何を語っているかはあまり
関係がない。
マツコ・デラックスに求められていたのは、当初女子アナの悪口とか
だったけれど、最近はそれすらも求められていない。『ただ、デブが
何か騒いでいてくれればいいんだ』との事。


でも、たぶんただ騒いでいるだけならば、すぐあきられてテレビでは
ポイ捨ての運命だろう。マツコ・デラックスの言葉は、読んでも
テレビで聞いててもなかなか面白いのだ。


● マツコと「パラノーマル・アクティビティ3」
10月17日の映画ニュースに、マツコ・デラックスが出ていた。
人気ホラー映画の最新作「パラノーマル・アクティビティ3」のCM
に、前作から引き続き、マツコ・デラックスが起用されることになっ
た。


マツコ・デラックスは「この不景気の時代に2作連続で報酬もいただ
きながら、映画も見られて、このように皆さんとも親交を深められる、
こんないい話はありません。本当にありがとうございます」と喜びの
コメントを寄せている。


「パラノーマル・アクティビティ」は、約135万円という低予算で
製作され、2009年9月に米国でレイトショーのみの12館で公開
された。その後、口コミで上映館数を増やし全米興行収入約96億円
を記録したヒット作。

最新作の舞台は、米カリフォルニア州のサンディエゴとカールズバッド。
二つの離れた場所で次々と起きた謎の未解決事件が世界中を揺るがせ
ていた。

88年9月24日、平凡な一家のホームビデオが偶然、身も凍る映像を
とらえる。カメラが記録していたのは、姉妹と思われる2人の少女たち。

部屋を暗くし、鏡の前で怖い遊びをしていたが、カメラに映っていた
のは、怪奇現象(パラノーマル・アクティビティ)だった。一家を襲う
怪奇現象は、次第にエスカレートしていき、カメラは、この事件が迷宮
入りとなった決定的な衝撃映像を映し出す……というストーリー。


映画のテーマである怪奇現象についてマツコは「ないと言い切れない、
こともあったりするのかなと。今なんか記憶の隅にあるんですけれど
も」と自らの体験を振り返りつつ「こればっかりは美輪(明宏)先生の
専門分野になっておりますので、私はちょっと踏み入れない。


まあ、じゃあ、こんな映画のCMに出るなって言われちゃうんですけど、
そこは経済活動ですから! 美輪先生もきっと許してくださると思うん
ですけれど」と話している。


「前回までとはちょっと趣の変わった内容になっていますので、『何度
も何度も驚かされないぞ』という人も驚いちゃうと思う」と力説。そし
て「第2弾にあったたわわなおっぱいはもう出てきません。かわりに
すごいものが出てきますのでお楽しみに」と絶賛した。


はて、たわわなおっぱいのかわりに出てくるすごいものとは何なのか
が気になるところ。
でも、マツコ・デラックスのコメントは、こうして記事で読んでみて
もなかなか面白い。

● マツコが気になるオンナ「世迷いごと」
ところで、マツコ・デラックスの本をぼくは1冊持っている。
タイトルは「世迷いごと」

この本を買うきっかけとなったのは、広末涼子に関して書いてある
ベタほめの文章をよんだからだ。

どんくらいほめているかというと、以下2点だけ抜粋。


○ その辺を歩いているオンナに広末涼子のことを聞いたら、
  「好き」って答える人は少ないと思う。オンナの本能で、敵だ
  と感じているのね。ジェラシーよ。もうその時点でヒロスエの
  勝ち。


  明菜や聖子と同じように、広末涼子も悪口やバッシング記事が
  いっぱいでたでしょ。それだけ大物だっていう証拠。みんなを
  巻き込むパワーがあるのね。なぜあれだけスキャンダラスに語
  られたかというと、「このオンナには何かがある」って、みん
  な思っていたからよ。


○ アタシ、広末涼子のことはすっと注意しながら追いかけてきた。
  「このオンナは長い目で見たほうがいい」って言い続けていたの。

  06年に主演したドラマ「愛と死をみつめて」(テレ朝系)の
  視聴率が、前編16.3%、後半15.8%というビミョーな
  数字で、裏番組の『「女王の教室』(日テレ系)の特番にも負け
  て(「エピソード2・悪魔降臨」は21.2%)、ヒロスエ人気
  が衰えたとウワサされている時期があった。


  アタシ、そのときも声を大にして叫んでいたのよ。「みんな、
  全然わかってないわ」って。同世代の女優はいっぱいいるけど、
  広末は別格なのよ。

彼女に関して、コラムニストが、けなしたりちゃかしたしながら、
書いている文章は多い。
だから、マツコのように、こんなにほめてあるのは、めずらしかった。

それと、20人の女性に関して語っているのだけれど、関心したのはそ
の文章量。

文字数を計算してみたら、一人の女性に関して400字詰め原稿用紙で
11枚~13枚、書いてあることになる。


その文章の内容も、その人の今までの経歴や話題になったニュースなど
を抜粋するなら、確かに11枚くらいいきそうなものではあるが、ひ
たすら、ピックアップした芸能人に対する想いや考えを述べているとこ
ろがすごい。

ようするに、ニュースや他人の書いた文章の抜粋なしで、すべて自分の
頭の中から出てきた言葉なのだ

マツコ・デラックは、体の大きさと同じように、頭の中にも色々な想い
が人の3倍も4倍も積もっているのかもしれない。


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