犯人がつかまっていない事件というのは、いつまでも心に残っているもの。大分県での美人看護師が殺害された事件も、犯人がなかなかあがらなかった。ようやく解決に向かっているようなので、今回はその事件に関して。
● メールが通じない
大分県の雑木林で遺体でみつかった看護師の横手宏美さん(28)。彼女は5日間の予定で、自家用車を使って2010年8月28日から単身で温泉めぐりをしていたという。
8月31日の夜になって、母親が何度メールを送っても返信がなかった。これはおかしいと家族が警察署に捜索願を出した。2010年9月3日に、彼女の車と遺体が発見された。
それから、約1年後に犯人があがった。別の事件で神奈川県警に逮捕、起訴された住所不定、安藤健治被告(33)が関与した疑いが強まった。
安藤は5月20日に川崎市の女性会社員宅に侵入、女性の顔を殴り財布を奪ったとして県警が強盗致傷などの容疑で逮捕した。
捜査幹部によると、現場からなくなった横手さんの携帯電話の使用履歴から安藤健治が浮上した。発見時に横手さんが着ていた服に付着していた遺留物のDNA型が安藤容疑者と一致した。
兵庫県立がんセンター(明石市)で、かつて横手さんと勤務していた50代の女性看護師は「悔しい思いをしていたが、ほっとした」と話した。
横手さんと高校時代の同級生だった洲本市内の飲食店従業員の男性
(29)は「やっと犯人が見つかって良かったという思いです」。
と、しみじみ話した。
「クラスは違ったが、とても温厚な性格」と横手さんの人柄を振り返り、「これで殺人事件も解決に向かってほしい」と話した。
横手さんの実家には8月30日夕方、兵庫県警の職員2人が訪れ、横手さんの父、良行さんら両親、祖父母と面会した。良行さんは同日夜、県警を通じ、「犯人が逮捕されたとしても、娘が帰ってくるわけではありませんので、今は静かに見守っていただきたいと思います」とコメントを出した。
● 金が欲しくてやった
安藤健治が今年の春まで勤めていた建設会社の幹部男性(50)が彼の印象を語った。「仕事ぶりはまじめだった。(事件前後の)昨年6月から9月にかけて『身内に不幸があったので大分に行く』と言って仕事を休んでいた」
安藤はとび職として働き「資格を多く持っていて優秀だった。休むこともなかった」という。また同社で働いていた間は月に数回、給料を数万円ずつ継続的に前借りしていた。
安藤は2009年3月まで北九州市に本拠を置く指定暴力団・工藤会系組員だった。横手宏美さんの殺害に関しては、「金が欲しくてやった」と動機を話し、「バッグを奪おうとしたが逃げられたため、車で女性を追い越し、待ち伏せした」と供述している。
参照:容疑の男「資格多く持ち優秀だった」 身内の不幸理由に大分へ
看護師死体遺棄】悲しみの父「娘は帰らない」 MSN産経ニュース
殺害された看護師・横手宏美さんの秘湯を巡る旅
