すっぱだかの群像、それは多ければ多いほどエロとはかけ離れて純粋に
物として人間が見えてくる。あるときは、死体の群れにも見えるし、また
撮影によっては、世界にばらまけられた、人間という物体にもみえてくる。
1200人という全裸の人を撮影したニュースが出ていた。
イスラエル人の男女らが全裸のまま浮かんで写真撮影をおこなったと
いう。場所はイスラエルとヨルダンの国境死体にある塩水湖。 場所柄、
何か宗教的な行事かと思ったのだが、どうやらそうではないらしい。
それを撮影した写真家スペンサー・チュニック氏が、他にもたくさんの裸を
集めていろんな場所で写真を撮っているのをネットで検索して知った。
これは、ニュースというより、写真家の一つの創作活動ということと、ぼくは
認識した。
『それにしても、1200人の一人一人に、ギャラは払っているのだろうか?
それとも、単に希望者を募っての参加型なのか?』という疑問が湧いたの
で、調べてみた。
彼の全裸の被写体は、ボランティアで行われているとの事。見返りにサイン
が記された写真を受け取るとの事。
でも、その見返りは小さなことであり、ぼくが思っているよりはるかに多くの
人が、他人から見られる場所、もしくは作品上で裸になってみたいという
欲求があることを知らされた。
参照:1200人が全裸撮影 @niftyニュース
