- 瞳の奥の秘密 [DVD]/リカルド・ダリン,ソレダ・ビジャミル,ギレルモ・フランチェラ
- ¥4,725
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◎瞳の奥の秘密 2009年/スペイン=アルゼンチン 129分
監督: ファン・ホゼ・カンパネッラ
出演: リカルド・ダリン, ソレダ・ビジャミル, パブロ・ラゴ, カルラ・ケベド
2009年に本国アルゼンチンで公開されるや歴史的な大ヒットとなる。
みごとアカデミー外国語映画賞にも輝いたサスペンス・ドラマ。
まずは題名がいい。確かに、目は雄弁に心を語っている場合がある。
この映画は、とても綺麗な女性教師である人妻リリアナが自宅で何者
かに強姦殺害された事件から始まる。
女性は、暴力を受けたであろういくつもの傷の跡と、肌にこびりつい
た血の全裸状態で、部屋に残されていた。
裁判所の書記官のベンハミンが、殺された女性の家に訪問する。
銀行員の夫から、奥さんの写っている写真を何枚か、見せてもらっ
ているうちに、あることに気がつく。
『たえず、彼女に暗い情熱で視線を向けている男がいる……』と。
その写真の男を追ってベンハミンは活動を始める。
主人公である書記官役・リカルド・ダリンのひげもじゃキャラクターが
良かった。
映画の最初のシーンで、通りすがりの知り合いの女性に「天使」
と、呼びかける。その軽さが嫌味にならないさわやかさを保っていた。
「天使」の呼びかけに、女性の中には無視してしまう人もいるが、あま
り気にしていないようだ。
ちょっとすると、「女好き」のキャラに最初は見えたのだが、彼は自分の
上司である女性・イレーネに一途な気持ちを長い間、抱き続けている。
そのイレーネへの想いと、強姦殺害の未解決事件を小説化しようとす
ることが交差してゆく。
書記官のベンハミンに、たえず迷惑をかけているアルコール中毒の
同僚も味があった。
また、殺された人妻役のカルラ・ケベドはほんの数分の出演ながら、
完璧な美しさで印象が深い。
『カルラ・ケベドは、他の映画にも出ているのだろうか?』と思い検索を
してみた。
つまりそれだけ、彼女が魅力的だったのだ。残念ながら、他の映画に
でている情報はない。
楽只堂
というブログで、同じようにカルラ・ケベドに興味を持った事を
書いている。
そのブログによると、女優ではなくファッションや企業CMで活躍する
モデルで、今はNY在住らしいという。
『彼の監督作の女優達より、このアルゼンチン映画の小さな役の
女性は数段美しい。
そして彼女に魅了され、犠牲を神格化しそうになるのは観客も同じ
はずだ。』
と、ブログには書かれている。
同感だ。
この映画は出演者、それからストリーの面白さ、題名のうまさ、会話の
面白さと、いいところが揃っている。
それに、ストリー自体は重いのだが、ラストは気持ちのいい終わり方で
締めている。
ぼくの最近みたDVDの中では、No1のおすすめです。