こちらに伝わってくる中国のニュースというのは、あまりに唖然とさせられる
ことが多く、何か喜劇的にも見えてくる。
週刊新潮4月7日号に、『日本より放射能パニック!「中国」で塩6トンを買い
占めた』という記事が出ている。


原発事故が明らかになってから、先を争って日本から脱出する外国人達。中国
へは普段2万~3万円ほどのチケット代なのに、片道約13万円を払ってでも
帰ろうとする者もいるという。


「中国の場合、留学生に大使館から電話がかかってくるのです。強制ではない
が、日本から逃げたほうがいいと。日本にいる10分の1ぐらいの留学生が
すでに帰ったでしょう。全体では数万人にのぼるはず」(社会部記者)


3月26日には千葉県から長崎に逃げだした不法滞在の中国人男性(48)が
”強制送還してほしい”と警察に出頭する事件も起きている。
ところが、中国に帰ったからといって、浴びる放射線が減るわけではない。


「もともと中国は日本より自然放射線量が高いし、香港に近い陽江という
所では日本の8倍の放射線を浴びるです。また、中国は96年まで新疆ウイグル
自治区で45回もの核実験が行われており、今でも春になると放射性物質の
セシウムが風に乗って沿岸部に運ばれてきます」
(放射線の研究者)


だが、いったん火がつくと止まらない。現地では日本よりもヒステリックな
状態となっている。

「日本から放射性物質が飛んでくるかも知れない」という噂が流れてから食塩
の買い占め騒動が起きている。食塩に含まれるヨウ素が放射能に効果がある
というデマが流れたせいだ。


スーパーには塩を求める客が殺到し、あちこちからかき集めて一人で6.5トン
も買った人もいる。さらに塩がなくなると、塩分を含んでいるからと棚から
醤油が消えてしまった。


この騒動、いったん収束したが、今度は食塩を返すから金を返してくれと騒ぎ
になっているとのこと。これはまた、あきれた顛末で、身勝手なずうずうしさ
満載の結末となっている。