日本の「未解決事件」100 (別冊宝島) (別冊宝島 1733 ノンフィクション)/著者不明
- ¥680
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『日本の「未解決事件」100 昭和・平成の「迷宮」を読み解く』
という本を買った。
当時の事件に関連する写真がたくさん掲載されていて、文章も読み
やすい。
どこかで聞いたことがある事件の内容を確認するのに、ちょうどよい
文章の長さだ。これで680円は安いと思った。
その中でも、あまり記憶になかったのだけれど、今回読んで気に
なったバラバラ殺人事件を取りあげたい。本の内容にネットで調べた
情報を加えて書いていきます。
○ 異様な「切断方法」 井の頭公園 バラバラ殺人事件
井の頭公園は、ぼくも何度か散歩したことがあり当時、事件があった
ことはテレビのニュース等で知っていた。
しかし、こんな気味の悪い内容の事件が起きていたことに驚く。
1994年(平成6年)4月23日、東京・三鷹市の井の頭公園で
ゴミ袋に入った人間の遺体が、ゴミ箱に捨てられていたのを清掃中の
女性職員が発見した。
生ゴミであれば猫の餌にしようと同僚の男性と袋を開けたところ、
男性の足首が出てきた。警視庁捜査一課と三鷹署の捜査本部は
現場を捜索。やがて同公園の池を中心にしたゴミ箱から27個の遺体
の断片を発見した。
いずれも半透明のビニール袋に入っていた。
バラバラ遺体が発見された4月23日、捜査本部は杏林大学病院の
佐藤喜宣教授に司法解剖を依頼した。その結果、実に不可思議な
事実が判明した。
佐藤教授の説明によると、発見された遺体は両手足と右胸の一部分
で、体全体の3分の1程度で20キログラムであったという。
奇妙なことに遺体はとても鋭利な刃物で20センチごとにそろえて切断
されており、さらに太さも揃えられ、肉の厚い部分は筋肉を削ぐなどし
て均一に調整されていた。
要するに27個の遺体は長さと内径が均一に切断されていたという。
さらには、指紋が削られ、血液が完全に抜き取られていた。また、遺体
はとてもきれいな状態だった。念入りに洗われ、手がかりになるような
付着物は一切残されていなかった。
血を完全に抜くのはある程度の医療知識が必要であるが、それよりも
一般家庭の浴槽では間に合わないほどの大量の水が必要だと言う。
しかし、DNA鑑定で身元は早期に判明した。犠牲者は地元に住む一級
建築士、川村誠一(当時35歳)さんであった。
川村さんは4月21日の夜、昇進祝いということで会社の元同僚と高田馬場
で飲んでカラオケなどを楽しんだのち、夜11時頃に新宿駅で別れてから
の行方不明となっていた。妻から警察署に捜索願が出されていた。
怨恨やトラブルの線がまったく出なかったため、捜査本部は交通事故
を疑った。遺体の筋肉の状況に何らかの衝撃を受けた痕跡が残されて
いたからだ。
過失によって川村を殺害した何者かが発覚を恐れて遺体を遺棄したと
いうシナリオが考えられたからだ。
だが、川村さんの帰宅ルートでそれらしき交通事故が起きたという情報
は皆無だった。
死因についてはついに確定することはできなかった。頭部損傷や窒息死
が考えられるが、頭部が発見されなかったので分からなかった。
1995年1月には、川村さんが2人組の男に吉祥寺駅の近鉄百貨店前
で殴られていたという目撃情報が報道された。また23日午前4時頃に
井の頭公園をポリ袋を持った不審な男2人が歩いていたという証言も
あった。目撃されている2人はいずれも30代と見られる。
捜査の進展に期待が集まったが、この直後からオウム真理教によるテロ
事件が発生。
警視庁警察官の多くがオウム真理教へ投入されるなか、警視庁1課は
このバラバラ事件を置き去りにしてしまった。
また、事件発生から3日後に名古屋空港で中華航空機が墜落する事件
があり、報道はそれ一色になり、結果的にこの事件はあまり報道されな
かったという。
それにしても、20センチごとにそろえて切るという手口が、何か偏執狂
的な怖さを感じさせる。「指紋が削られ、血液が完全に抜き取られて」
というのも、その事件だけではなく「犯人は他にも何度かやっているので
は?」と思わせる手口だ。
鋭利な刃物で肉を切断できる精肉業者が捜査線上に浮上したことも
あったというが、事件は2009年(平成21年)に迷宮入りをしている。
参照:井の頭公園・バラバラ殺人事件
(事件史探求)
井の頭公園バラバラ殺人事件
(オワリナキアクム)