セルラー [DVD]/キム・ベイシンガー,クリス・エバンス,ジェイソン・ステイサム
¥1,500
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◎セルラー    2004年 アメリカ
     監督:デヴィッド・R・エリス
     脚本家:ラリー・コーエン
     出演者:キム・ベイシンガー,クリス・エバンス,ジェイソン・ステイサム,
          ウィリアム・H・メイシー


電話ボックスに閉じ込められた、コリン・ファレル。
彼を延々と映し続けた不思議なサスペンス映画「フォーン・ブース」。
10日間弱の短期間撮影の低予算作品、という事ではあるが、好きな
作品だ。


この作品は評価が分かれた。もしこの「フォーン・ブース」に面白さを見出し
た人には、絶対お勧めの作品。それは「セルラー」という映画。
フォーン・ブースと同じように電話が一番の主役になっている。
セルラーはcellularと書いて、携帯電話の意味だ。
 
脚本家は、「フォーン・ブース」と同じラリー・コーエン。
ラリー・コーエンは多様なカテゴリーの脚本で名を知られている。
「悪魔の赤ちゃん」('73)、「新・死霊伝説」〈未〉('87)、
「刑事コロンボ」シリーズ、「ギルティ/罪深き罪」('92)などがある。
 
監督は、フォーン・ブースの時とは異なり、デヴィッド・R・エリス。
手がけた作品として、「ハリー・ポッターと賢者の石」('01),
「パーフェクトストーム」('00)、「マトリックス リローデッド」('03)
など。


ぼくはこの映画を当時、日曜日の夜9時からのレイトショーで観に行った。
場内はガラガラ。140席あるのに、観客はオレを含めて10人にも満たな
いくらい。
なんというぜいたくな状況であろうか。でもガラガラは、寂しいと思った。
 
埼玉のはずれではしょうがないのか?
これで、最新のドルビーステレオ、バンバンの映画館なのだから、本当にもっ
たいない。
「どうかつぶれませんように・・・」と祈るのみだ。
さて、その映画のストリーは・・・
 
子供が大好きで幸せな生活を送っていた、女教師。子供を見送った後に、
乱入してきた凶暴な男たちに突然誘拐されてしまう。
監禁された屋根裏には、男にいきなり壊されてしまった粉々の電話機が一台。
 
なんとか配線をつなげて、ようやくつながったのは、ビーチでナンパにいそ
しむ男の子の携帯。 
おちゃらけて、切るつもりの彼に、女教師は必死に状況を説明し、助けてもら

わなければならない。

そのやり取り、各自の動きがドキドキさせてはらはらさせて、飽きるところが

ない。
犯人役は、「トランスポーター」の主役もはったジェイソン・ステイサム。
立っているだけで、不思議な存在感と圧迫感を感じさせる。アクションシーン

もあざやか。


映画の中で、登場する弁護士の言葉。
「このポルシェは5.2秒で60マイル出して、3.5秒で女のパンツを脱がす。」
なかなか楽しくてテンポのいいセリフ。
 
このセリフは翻訳者の栗原とみ子さんが紹介していた。
これから観る方は、このセリフがどの場面で出るのか注意してみてくださいな。
この映画(DVD)はぼくのお勧め映画の一本!