映画では、犯罪者のシーンがよくある。
人殺し、強姦、拷問、死刑のシーン。
で、一番リアルな演技を撮ろうと思ったら、思い切って
『本当に人殺しや強姦や拷問をやったことのある人に出演してもらうのが
一番である。』
という教訓が、この映画からは読みとれる。
というのは、まあ50%冗談だが、この「映画は映画だ」という題の
キム・ドクの弟子だという監督の映画は、とてもとても面白かった。
題にも書いたが、一つの「リアル演技のぶっ飛び提案」になっている。
2010年にみたDVDの中でベスト5に入る作品だ。
映画俳優のスタは、いつもアクションのシーンで相手にケガを負わせて
しまう。ついに、相手の俳優がケガをして降板してしまう。スタは
代役を見つけるために、思いつく俳優に電話をかけまくるのだが、相手に
なってくれない。
そんなときに思い出したのが、ふとしたことで知り合った、俳優志望だった
というヤクザ。
そのヤクザ「ガンペ」は、アクショーンシーンは演技ではなく、本気で
やるという条件で引き受ける。
まさしく、ケンカのプロとのシーンで「ガチンコ」なので、ケガがどうの
こうのという細々心配するレベルではない。まさしく自分の命をかけた
迫力満点のアクションシーンの映画ができるというわけだ。
ヤクザの役には、ソ・ジソプ。けっこう可愛らしい顔をしているのだが、
瞬間的に表情が変わり、迫力が出る。
うまい俳優だなぁとは、場面場面で何度か思った。
身長は182センチ。小学3年生から11年間水泳選手として活躍。
国家代表選手にも選ばれているという。
ドラマ『ごめん、愛してる』では、養子縁組に出されたのちストリート
チルドレンとして育った悲運の男を演じた。
同年演技大賞ベストカップル賞などを総なめにし、韓国でこのドラマ
の主演俳優のファッションやセリフを真似る『ミ・サ廃人』と呼ばれる
熱血ファン層たちが出現した。
(ウィキペディアからの抜粋)
映画の中の監督役がまた何ともいい味を出していた。
「アクション」という声をかけて、撮影を開始させるときの
「アクチョ~~ン!」という子供のくしゃみのようなユーモラスな声が、
痛いアクションシーンの合間に、とてもほのぼのさせてくれた。
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