アイアンマン2 2010年6月11日 アメリカ/124分
監督:ジョン・ファヴロー
出演:ロバート・ダウニー・Jr.
グウィネス・パルトロウ スカーレット・ヨハンソン
ミッキー・ローク サミュエル・L・ジャクソン
「アイアンマン2」を観にいった。
トニー・スターク(=アイアンマン)が変身するときに着る
スーツは兵器であると、国に訴えられる。パワード・スーツの
没収を命じられる。
国に訴えられるヒーローというのは、発想が面白い。
そこで、アイアンマンは、話の途中に実にうまいジョークを交
えながら、言葉で相手をねじ伏せてしまう。
聞いている記者や観衆は拍手喝采。
アイアンマン2は、体だけではなく、頭も切れ、論争にも
負けないことを示している。
その言葉のやりとりがとても面白かった。こんな面白い
会話のやりとりを書けるのだから、同じ面白さを全編に発揮
してほしかった。残念ながら、前半の盛り上がりに比べて、
後半はやや退屈に思えた。
悪役のミッキーロークは、完全に主役を食っていた。
存在感がすごい。彼が、ニヤリと笑いたたずんでいるだけで、
独特なオーラが全身からあふれていた。
改めて、ミッキーロークはただものではない事を確信した。
ただし、彼の演じる刑務所帰りというのは適役に思えたが、
ロシアの物理学者には見えないのが少々、残念。
そんな事を映画を観て思ったのだが、ミッキーが役作りのた
めにロシアの刑務所へ足を運んだことを後で知った。
ミッキーは記事で、このように語っている。
「このキャラクターが長い年月をどこで過ごしたか知る必要
があったし、この場合は、それがロシアの刑務所だった。
2~3週間向こうへ出かけ、モスクワの刑務所へ行き、12年間の
刑期を終えたばかりの人に会ったんだ」。
そこで彼が興味を引かれたのは、彼らの刺青だったという。
「彼らの刺青の意味や重要性に興味を持ったんだ。アメリカで
目にする刺青とは違ったものだったから。多くの刺青には隠れ
た意味がある。
中でもオレがとても惹かれたのは、昔のロシアの帆船“スクー
ナー”のデザインだった。男が腹にその刺青を入れていて、
その下にロシア語で、“ブロンドと酒瓶と船をよこせ、そうす
れば俺は航海に出る”と書かれていた。オレはそんな人生観を
組み入れようとしたんだ」。
後半は、会社帰りに映画をみたせいか、何度か居眠りをして
しまった。
お金をはらって、映画を観にきて眠っていたのでは何にもな
らない。
それとも、ハリウッドの娯楽映画はだんだん自分の肌に合わな
くなってきているのかな?
ミッキー・ローク入魂の役作り
Movie Walker