母なる証明 2009年・上映時間:129分 監督:ポン・ジュノ
キャスト:キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ
母なる証明は、何もない草原のような場所で、映画の主人公
である中年の女性が、ゆらりゆらりとダンスをするところから
始まる。
それは、踊ろうとするより、風に手足を取られて踊らされている
かのような表情。
そして、ラスト。
放心状態で、バスに乗る彼女。他の中年女性がバスの中で踊る
動きに感化されたかのように、突然彼女自身も踊り始める。
表情に色がさし、他の乗客と、踊りまくるシーンで終わる。
母いわく、「韓国の女性は、何か感情が高ぶるとそれを表現する
ため、よく踊るようなのよ。」母は韓国ドラマと韓国映画が
大好きなので、ぼくの疑問に答えてくれるのだ。
ところで、この映画はもう一度みたいとも思う。映画のダンスの
意味も単に感情の表現というより、監督が意図した何かしらの
メッセージがあるのではないだろうか?
ストーリーも『あっ』と思わせるスリラー的仕掛けもあるのだが、
それ以上に気になることがある。やはり映画のテーマーでもある
『母親と息子』の描き方がきになるのだ。
息子は知的障害者。もう成人しているが、母親は息子と同じ布団
で寝ている。
「あまえ、まだ母親と寝ているのか?」と、驚かれたり、あきれら
れたり、または近親相姦を疑われる息子。その息子が女子高生の
殺人罪で逮捕される。
母親は息子が殺人をするはずがないという信念で、犯人をどこ
までも追い求め探し出す。息子は知恵遅れの子なので、なかなか
無罪を表明するのが難しい。
しかし、実は「回りが思っているより賢いのでは?」と思わせる
部分もでてくる。
息子に限らず、この含みの持たせ方に、想像力を刺激させて
くれる。
母なる証明 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]/キム・ヘジャ,ウォンビン,チン・グ
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● 性欲は続くよどこまでも
線路は続くよどこまでも♪というような歌がある。
この歌を聞くと、頭の中にどこまでも続く線路の風景が浮かび
牧歌的な気分にひたれたものだ。
だけど、「性欲は続くよどこまでも」と歌えば、それは天国な
のか地獄なのか、意見のわかれるところだ。
やましい気持ちに一瞬とらわれる。
しかし・・・
英セントメアリーズ病院のデヴィッド・ゴールドメイヤー医師
によれば近年、女性の間で、「性的快感が日常的に持続する」
という新たな症状が報告されているため、今後本格的な研究が
開始されるとのこと。
この症状はよく知られる冷感症(不感症)とはまるで対照的に、
性的興奮が全くない状況にも関わらず、性的な快感が持続する
というもので、持続性性喚起症候群(persistent sexual arou
sal syndrome / 以下PSAS)と呼ばれるという。
しかしこれまでの報告によれば、その症状によって得られる
感覚は、女性にとって必ずしも快楽的ではなく、むしろ恥辱的
で、精神的苦痛となり得るため、自殺を図った患者もいると
いう。
なんてゆうとても興味深い記事がX51 に掲載されている。
ここのサイトは携帯でも参照が可能。
ぼくは遅ればせながら、最近携帯のサイトをよく利用している。
携帯の画面のあの小さな画面から広がる世界には驚くばかり。