今年になって見た映画のなかで「第9地区」が一番面白かっ
た。この映画は満足度でアバターを超えていた。


ある日、突然巨大な宇宙船が、南アフリカのヨハネスブルグ
の上空に現れる。
その宇宙船が、どんな行動を起こすかと、見守っているのだ
が何も起こらない。

しびれを切らした人間は、その宇宙船の内部を確かめるべく、
宇宙船にヘリコプターなどで向かって乗り込みにいく。
その宇宙船の内部に入り込み、扉を開けて見たものは・・・・・・。


という、まるで星新一のショートショートのような出だしで
物語は始まる。


その宇宙船の中にいた宇宙人がまたユニーク。
エビと名づけられた宇宙人は、部分的な形状がエビに似ている。
言葉が通じず、野蛮で、不潔で、さらに不快感を起こす形状。
だから親しみがまるで感じられない。


だからこそ、人間が宇宙人だけ隔離して住まわせ、何かと差別
するというストーリーにも納得いくものを感じる。
車のタイヤが好きらしく、廃車置場にたむろして、タイヤなどを
意地汚く食べている。


その、不快感あふれる宇宙人のなかで、優れた知能を持ち、地球
からの脱出を図っている宇宙人も居る。
その宇宙人と、主人公(人間)との友情が後半、見せてくれる。


思えば、特に新しい試みというのはストーリーの中にも映像にも
ないのに、どうしてこんなに面白く見れたのだろう?

この映画は、新人監督に無名の俳優、完全オリジナル脚本と、
まるで当たる要素がないのに口コミで人気に火が付いたという。

そこが僕には逆に不思議。もう少し、時間をおいて再度この
映画の魅力を自分なりに分析してみたいと思う。


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● 鼻と性

ビデオボックスは今日限りで1ヶ月はいかないように。という
いつもの僕の決意はいつまで持つか?

僕は決意がとても好きで、それもあまり続かない。

今日、最後にビデオボックスで見たDVDは鼻フックにザーメン
という女の人にとってはかなり苦しげな内容。

何人か出ているのだが、確かにみんな嫌々やっている。それは
苦しいし、匂いが直接鼻にくるし、いいことはまるでないだろう。

けれど、一人はむしろ積極的にその行為に関わっている。
そんな事をしている自分という存在に興奮しているかのように
も思える。


そういう人を見ると僕は、画面の中に飛び込んで言ってその
女性にインタビューしたくなってしまう。

「あなたの性を私に語ってほしい・・・」と。


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  ここからは個人的な記録なので、読んでもほとんど面白く
  ありません。無視してください。


・ノートパソコンを買ったのだが、あいかわらずディスクトップ
 を使っている。
 妻が、ノートパソコンを狙いだした。


・落書きをしてみて、そのレベルの低さ、過去の作品の繰り返し
 に落胆。
 やはり、それなりに満足する絵の作成には覚悟が必要。


・「小泉政権 非情の歳月」著佐野眞一 を読む。
 これが、政治音痴の自分が読んでもとても面白い。
 小泉純一郎の回りにうごめく魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界
 が味わえる。


・タイの首都バンコクで反政府デモ隊と治安部隊が衝突して
 いる。 16日未明まで続いている。死者は26人となった。
 226人が負傷。
 タイのアビシット首相はテレビ演説を行い、バンコクに外出
 禁止令を出すことを検討している。


・米グーグル、無線LAN経由でやり取りされる個人情報を誤っ
 て収集していたと発表。米国に加え日本でも誤収集。
 誤って収集したデーターを隔離。各国当局の指示に従って
 消去の対応を進める。
 
 しかし、驚きなのは収集しようとしなくても、収集できてしまう
 無線LANのセキュリティの甘さ。


● リンカイ線で降りる渋谷の駅。ホームまでにやたらと歩か
  される。
  ほろ酔い加減のある時、みんなと反対方向に何気にすぐ
  出れる出口を見つけた。

  しかし、外の景色はまるで見覚えがなく、いったいどこに
  いるのかと、慌てた。背中にいやな汗が流れた。
  ぐるぐる駅の回りを歩いてようやくいつもの景色に出会えた。


  その後、またその出口から出ようとおもうのだが、見つか
  らない。
  開けてはいけない扉があるように、そこは出てはいけない
  出口だったのかもしれない。

  その日、背中からいやな汗が出たのは、何かとてつもない
  物を見た気もするのだが、記憶に残っていない。

  自分にとって、その出口は”幻の渋谷の出口”となってし
  まった。