● 女王ファナ

女王フアナ [DVD]/ピラール・ロペス・デ・アジャラ,ダニエレ・リオッティ,ジュリアーノ・ジェンマ
¥4,935
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DVDで「女王ファナ」というのを見た。
監督はヴィセンテ・アランダ。2004年スペインの作品。


ジャケットに心がひきつけられた。女王ファナ役を演じたピラール・

ロペス・デ・アジャラが、あまりに綺麗だったのでレンタルした。

それに映画の賞も何個か取っていた。

これは当たりだった。


1479年、ファナは生まれる。両親の元で育てられ、知性豊かで信心
深く真面目な少女に育つ。


ひたすら夫を愛するスペインの女王ファナ。
出会ったその日に、みんなが見守る中で熱烈なキスを受け、
抱きかかえられベットに運ばれる。その日から彼女の頭の中は
夫のフィリップの事だけ。


ところが、フィリップは後世に『フィリップ美麗公』と呼ばれた
ほどの美貌の持ち主でさらに浮気もの。
女王ファナの心は常に嫉妬心に燃え上がる。
ついには周りから狂女とまで言われる。その愛に狂った生き様
が見事だった。


ウィキペディアに印象に残る彼女のエピソードが載っている。
1506年1月7日、ブリシンゲン港より海路でファナがカスティーリャ
に出発。

歴史家レイモン・ド・ブランカフォールによれば、カレー海峡付近
で嵐に遭った折、当時の習慣によって同乗させていた売春婦たちを、
積荷と共に海に流そうとした。


そのとき、フアナは「足手まとい
を海に捨てなければいけないのならば、まずはこの女達を食い物
にした殿方から始めましょう。


それに彼女達を船に乗せた者どもも。もちろんその点では公爵

殿下(フィリップ)も言い訳は許されません。なぜなら今私たちは、
悪事を働いた者であれば、それが王であろうと平民であろうと
等しく罰を下される方に慈悲を乞おうとしているのですから」と
言い放ったという。


彼女は政治的には母譲りの芯の強さを発揮し、「王は我のみ」
(solo yo)と宣言した。無能な夫とは対照的であった(その統治
能力の有無は別として)と評価する向きもあるとの事。


● 007
他に「007 カジノ・ロワイヤル」を見た。
これは007の映画としては、ひさびさに面白かった。


● 映画の本
ところで、ほとんど日本映画はレンタルもしないし、劇場にも足を
運ばないのだけれど、日本映画の事を書いた山根貞夫のこの
本だけは何度も読み直している。
とっても好きな本だ。


「映画-快楽装置の仕掛け」という本。
映画の紹介文が、一つの情景とドラマを頭にイメージさせてくれ
る。たとえば、ヤクザ映画も彼の表現を読むと、人間ドラマの映画
として見直してみたくなる。
以下に抜粋。


深作欣ニ監督「仁義の墓場」では、とことんダメな主人公が描き
だされる。
暴力衝動のままに生きて、敵味方の区別なく、人を殺傷し、女を
犯し、麻薬に溺れる石川力男という若者は、たんにダメな男という
以上に、みしろ徹底的に否定すべき人物であろう。


ところが、奇妙なことに、渡哲也のすさみきった表情を見つづけて
ゆくうち、そんな主人公に思い入れをせずにはいられない。自殺し
た女房の骨をカリカリかじるシーンでは、その死神のような姿に心
をゆさぶられ、ラスト、唐突な飛び降り自殺のくだりでは、悲痛さで
胸を刺される。


彼の言動には何一ついいところがないと承知しつつ、その狂おし
さにどうしようもないほどの心の飢えを感じてしまうことが、思い入
れをうねらせるのである。
             『「映画-快楽装置の仕掛け」より』

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  ここからは個人的な記録なので、読んでもほとんど面白く
  ありません。無視してください。


5月7日【金】は中堅社員研修。
うっちぃとフルちゃん。おおかわも参加していた。
コミュニケーションということを中心に話を聞く。


印象に残ったのは次の2点。
名前・部署・「魔法の杖を持ったら何をしたいか」などをキーにして
自己紹介をいきなり始めさせられた。


最後には、無反応な人に45秒「1億円当たったら、自分は何をし
たいか」ということを話す。90秒は、ふつうの反応をしてもらいな
がら話す。


夕方、ワタサンと新チャンとそじぼうに行く。


5月8日【土】とても暑い。
公園でフリーマーケット。子供二人が何か食べている。
大きな犬が来て、大きなウンチをする。子供の一人はカレーパンを
食べていた。
「うわ!最悪、もう食えない」と、笑いながら大いに嘆く。


山本寛斎 てれび番組「The★STAR」に出演。
涙流して見た。2時間。

◇ 急に石を集めだす男。 なぜ、自分が石を集めだすのかわか

  らない。

  それは自分の口から、歯が抜けていくことと時期的に重なる

  ことに気が付く。

 

  ある時、まるで石を大切にしていたことを感謝するかのように

  彼の『歯が抜け切ったがらんどう』の口の中に石の歯がはえ

  出す。

  その歯は、凶器ともなるような完璧な硬さ。