正月休みは、実家の青森で過ごした。

めずらしく雪がじゃんじゃか降り、ひさびさに青森らしい正月となった。
いなかでは、恒例の家族麻雀浸り。

食べては、麻雀。ちょっと一休みして麻雀。気分転換にテレビを見ては、
麻雀。何か麻雀するために田舎に帰っているような状態だ。

● 年をとること

父も母も70を過ぎているのだが、麻雀大好きで元気だ。
しかし、時間が経過するに従い、母は牌を積むのに手元が狂うらしく、
何度か牌がぐちゃぐちゃになってしまう。
父も、簡単な麻雀の点数計算に時間がかかったりしている。

これは、去年の夏に帰ったときにはなかった事だ。

姉は、まだ50をちょっと過ぎただけなのだが、物忘れが多くなって
いるようだ。デパートの駐車場に車を止めたのはいいのだが、車を

どこに止めたかわからなくなって、ずいぶん探した。


ぼくと母も同乗していた。免許はもっているのだが、車にのらない
ぼくは、車というものに対し興味がないのも手伝って、同じように駐車した

場所がわからない。
母も覚えておらず、3人で暗い駐車場をウロウロ、ウロウロ。
15分位して、ようやく見つけたときはほっとしたものだ。


ぼくは、姉より2歳年下だが、青森から帰ったら自分がどの歯ブラシ
を使っていたか忘れていた。これには我ながらあきれた。
やはり、姉と同様に、物忘れの場面が増えてきた。


年を取ると、脳細胞が死んでいくことは確かなようだ。

● 大宮で
1月3日に青森から、埼玉の大宮に到着した。
そこから自分の家まで電車で1時間半くらいかかるのだが、いつも大宮で
一休みしていく。

マックに入ったり、映画を見たり、何気にぶらぶらしたりで、そんなことが
田舎で麻雀ばっかりやっていた自分としては、気分転換にけっこう楽しい
のだ。

それで、まずはコインロッカーに荷物を入れるのだが、そのコインロッカー

がどこもかしこもうまっているのにはまいった。

ずいぶんあちこち探し回った。

これだけ、コインロッカーが不足しているのなら、もっと増やしてもいいと

おもうのだが。


● こんな人がいたら

DVDで、バガー・ヴァンスの伝説を見た。
ウィル・スミスやマッド・ディモン、シャーリーズ・セロン が出演している。
ゴルファーの映画だった。

ゴルフをやらないぼくでも、充分に楽しめた。
ゴルフをやったことがある人だったなら、さらに楽しめた映画なのだろう。

5ドルでキャディを引き受ける謎の人物をウィル・スミスが演じている。
まるで、人の運命が見えるかのように的確な指示を、ゴルファー役のマッド

デイモンに与えていく。

途中、突然さよならを告げるが、こんな人が自分の目の前に現れて
ほしいものだ。

幸運を運んできて、報酬はほとんもらわず、自分がいなくとも一人立ち

できるとわかったら、本人の目の前からふぃに姿を消す。

まあ、こんなに自分にとって都合のいい人がいるわけはないのだが。


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