「スペル」  原題 DRAG ME TO HELL


2009年/アメリカ/ 99分
監督 サム・ライミ      脚本 サム・ライミ 、 アイヴァン・ライミ
出演 アリソン・ローマン ジャスティン・ロング ローナ・レイヴァー


カタカナ3文字の邦題のタイトル「スペル」。
わかりやすいタイトルなのだけど、これでは何なのか意味か
わからない。

「スペル」の意味は呪文とかおまじないという意味だというのを
ネットで調べてわかった。

ただ、語感として「スペル」は、スペルマ(精液)につながるからか、
何かエッチな感じがするから、不思議だ。まさかそこのところを
狙った?


まあ、そんなことはともかくとしてこの映画は、ホラー映画だから、
気色悪いし、怖いのは確かだ。でもところどころ、笑えたし映画の
お菓子気分で楽しめた。

「死霊のはらわた」で、スタートしたサム・ライミ監督としては
スパイダーマンのような、大掛かりな大作を創っていると、こうゆう
原点にもどった映画も作りたくなるのだろう。


ストリーはとてもシンプル。
なんとか不動産ローンの延長願いを頼みこむ老婆。その願いを聞い
てくれなかった、銀行のローンデスクで働く女性が、逆恨みされてしま
うというストーリー。


その老婆の吐くたん。よだれまじりの入れ歯。入れ歯なしの口で思いっ
きり、キスされる怖さ。口から飛び出る無数のゴキブリのような虫。
そこいらの気色悪さを画面いっぱいにアピールされると、さすがに
グロ画像には慣れているぼくも目をそむけたくなる場面がなんどか
あった。
生理的な嫌悪感をうまく画面に入れ込んでいると思った。


またハエが何度も出てくる。
ぼくが一番印象に残ったシーン。
主人公の女性の左の鼻穴から入ったハエが、ちょっと間をおいて
右の鼻穴から出てくる場面。もちろん、CGとか使ってうまく撮影した
のだろうけど、実に自然に撮影されていた。


ハエは何を象徴しているのか?
以前、友達がハエは「悪魔の象徴」と言ってたことを思い出した。
またまた、ネット で調べてみると、ヨーロッパでは、人間に取り憑いた
悪魔は「蠅」に化けたり、「蠅」になって口から出るという。
古代宗教においては、蠅は魂を運ぶと信じられ、霊魂のシンボル
との事。


何はともあれ、この作品でホラー映画に興味を持つ人もでてくるかも
しれない。他のホラー映画の作品も、この作品のようなレベルで面白
ければ、ファンはどんどんふえるんだろうけど。

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