だいぶ間が空いてしまいましたが、我が家のお猫様のお引越し話、続けます。
インドネシア畜産当局(ジャカルタ)からの輸出許可書が出たら、あとは出発直前の「出国前検疫」を残すのみです。この出国前検疫で、日本の輸入手続きに必要なForm AとCにサインをもらわなければなりません。
Form Aは飼い主が記入するものですが、Cにはかかりつけ獣医の出発前直前健康診断をしましたよ、というサインが必要。その上で、輸出国の検疫当局の裏書き(サインとハンコ)が必要です。
Form AとC全部で4枚の書類です。記入する書類そのものは検疫局のHPにあるので、PDFをダウンロードして自分でプリントアウト。HPには記入例もあるので、それを参考に。分からないところがあれば、その都度検疫局にメールで訊くと、丁寧に答えてくれます。
これがForm A。
私はダウンロードしたPDFに、PC上で打ち込んでいきました。
この写真はすでにインドネシア当局の裏書き(サイン)をもらった後のもの。
Form Aは、誰がどこからどこへ動物を運ぶのか、を明らかにする書類です。
続いてForm C。
Form Cは、運ぶ動物の健康状態、ワクチンの接種状況及び狂犬病の抗体検査結果を獣医師に証明してもらいましたよ、という内容。
これも、ブルーブックを元に自分で書き込めるところはPCで打ち込んで、獣医師がサインだけすればいいような状態にして、日本の検疫局にメール。中身をチェックしてもらって「あとはサインだけで大丈夫」とOKが出た状態のものをプリントアウトして持参しました。
なるべく出発前48時間以内に、かかりつけの獣医師に健康診断をしてもらって、C 3/3にサインをもらう…というのがセオリーですが、「かかりつけ獣医の健康診断→出発国の検疫当局の裏書き」がお国の事情などで48時間以内だと難しい場合は、それより以前に健康診断を受けてもかまわない、ということになっています。
私は出発1週間ほど前にGAIAへ行き、サインをもらってきました。
で、問題は裏書き。
裏書き取得と、インドネシア側の出国前最終検疫は同時に行えます。出国前最終検疫は通常飛行機に乗る数時間前に行うものですが、インドネシア側の手続きをお願いしているMさん(引越し屋さん)に聞いてみたら、出発前日でもOKとのこと。
我が家は飛行機の出発時刻が朝早かったのと、何かあった時にリカバリがきくようにということもあって前日にお願いしました。
畜産局=Karantina。
ここで、Form AとCに裏書きをもらい、インドネシア畜産当局から出た輸出許可証を提示して空港での出国手続きに必要な書類をもらいます。
役所とは言えそこはやっぱりインドネシア、獣医官たちが代わる代わる、ケージの中のよんを見せて見せてとやってきます。「まーー!男前!」「きれいねえ、週に何回マンディするの?」「えっ、してないの!? 自分できれいにするなんて、まー、おりこう〜」「写真撮ってもいい?」と大変フレンドリー。
フロアには他にも動物の移動許可を取るためにインドネシア人訪問者もぱらぱら。
バトゥの森で捕まえたというフクロウさんやら、黄色のペンキみたいなくっきりした色合いの小さなカエルやら、はたまたドアの外ではこれから輸出するのだというロブスターをトロ箱開けてわっさわっさと検査していたり。
待つこと1時間ほど、すべての書類が出来上がりました。
終わったよ、よん。お家に帰ろうね。
…と畜産局を出かけたところで、「あーー!! 待って待って! これ貼らなきゃ!」
このステッカーがないと飛行機乗れない
あっぶねーーー。
もらったばかりの書類について、空港の入り口でこれを見せて、航空会社にこれを出して…とMさんに説明を受けます。出国前検疫を前日に受けたので、明日の出発時にはMさんはいない予定。
ウチの旦那さんと長い付き合いのMさん、男2人別れを惜しみつつ車に乗り込みました。
さらにさらに、裏書きがされたForm AとCをスマホで撮って、添付して日本の検疫局にメール送信。数時間後「すべてOKです」との返信を得て、一安心。
さーー、あとは飛行機ーー!