スーパーやコンビニで商品を入れてくれるビニール袋。
全く解決しないゴミ問題にメスを入れるべく、インドネシア政府は2016年から段階的に全国でビニール袋を有料化することを決定しました。
まずはスラバヤ、バンドゥン、スマラン、デンパサールの4都市で有料化、その後徐々に全国へ広げていく計画です。
インドネシアが排出する海洋ゴミは、年間320万トンで世界第2位。
島嶼国家であるがゆえ、国民にとって海は長い間あまりにも身近な「ゴミ捨て場」となっているわけです。
昔はそれでもよかった。食べ物をブンクスするのはバナナの葉っぱと爪楊枝だったし、飲み物はペットボトルじゃなくてその辺のワルンでグラスで飲むテやコピだった。葉っぱや食べ残しのゴミは、海や川や土がなんとかしてくれたわけです。
インドネシアにはゴミ焼却の施設がありません。集められたゴミは選別されることなくそのまま埋め立てられるか、家庭などで日々燃やされています。ビニール袋も、ペットボトルも、乾電池も、発泡スチロールも、タイヤも、すべて一緒くたに。
バリでは、在住外国人が主導していくつものリサイクル施設ができています。
東ジャワでも、マランのゴミ銀行やそれと連動した医師がいることは話題になりましたね。
それでも、減らせるゴミには限界があります。
今回のレジ袋有料化は、やっと国が重い腰をあげてくれた、という感じ。遅きに失しすぎですが、やらないよりずっとずっとマシです。
先週末の時点で、スラバヤではまだ有料化はされていなかった様子。でもこれから本格的な流れになるでしょう。ニュースを見ていると、スマランなどでは1枚Rp.200程度の価格設定になったようです。
先週、試しにPapayaで会計前にエコバッグを出してみたら、特になにを聞かれることも不思議そうな顔をされることもなく、会計済み商品を入れてくれました。
バリでは各スーパーがオリジナルのエコバッグを、以前より積極的にレジ前に並べるようになっていました。
浸透するといいな、と思います。
みなさんもお買い物の際にはエコバッグをお忘れなく。