陣痛って自分でも不思議なものだと思います。
だんなさんがいない間に一度吐いてしましました。
高熱が出てきて嘔吐して・・・まるで風邪みたいな症状に
助産師さんも「少し風邪も引いてるのかもしれないね。」と言っていましたが
私はこれは風邪の症状ではなく、陣痛の一部なんだと感じていました。
これはなんとなく・・・感じただけなので、勘の様なものですが。
産院の個室でだんなさんが買ってきたお弁当を少し食べました。
陣痛の合間に少しですが食べられました。
そしてもう子宮口が9センチだというところで隣のグリーンルームに移動し、
右足に緑色のビニール袋のようなものをかぶせられました。
このビニール袋は未だになんだったかわかりません。
だんなさんも緑色の割烹着みたいなものを被せられていました。
さらに激しくなっている陣痛に耐えていたら、いきなりボンッ!と
股のところをゲンコツで殴られたような衝撃がありました。
見えませんでしたが、それと同時にビシャーッっと
股から液体が流れ出てきました。
その時は助産師さんに殴られたと思ってましたが
これは破水だったようで、「破水したね~。」と
助産師さんに言われました。
これが破水??
あとで傍らにいただんなさんに破水の時はどうだったのか聞いたら
ボンッという衝撃音はなく、バシャッと茶色い液体が大量に出てきたのが
見えたそうです。
そう。羊水が濁っていた。
亡くなってから数日経っていたのだろうと思いますが
羊水が濁って茶色くなっていたのです。
汚い羊水の中で苦しかったね。ごめんね、あかりちゃん。
それから悪魔に取り付かれたような声を出し、
わけのわからないままいきんだり過呼吸になったりしていました。
だんなさんは「大丈夫だよ!大丈夫だよ!」と何度も言いながら
私の額の汗を拭い、右手をぎゅっと握り締めていてくれました。
助産師さんに「お母さん落ち着いて~。」「赤ちゃんも頑張ってるよ~。」
などやさしく励ましてくれました。
痛すぎて仰け反ってしまうと、助産師さんに
「赤ちゃんが頑張って出てこようとしてるから
頭を起こして見てあげてね~。」と言われました。
「ああ、ちぎれるよー」と思いつついきむと
「赤ちゃんの頭が見えてきたよ~。」と言われ、
「え?こんなに痛いのにまだ生まれてないのー?」と思いました。
すごく痛くて怖くてどうしたらいいのかわからなくて、
ずっと目をつぶっていました。
ずっと目をつぶっていたけど、赤ちゃんが出てきた感覚はわかりました。
頭が出て、体が出て・・・。
助産師さんが「赤ちゃんえらいね~。ママが楽なように
ちゃんと生まれてきてくれたね~。ママが苦しくないように
早く出てきたんだね~。やさしい子だね~。」と言ってくれました。
赤ちゃんはちゃんと回転しながら出てきてくれました。
助産師さんが体を拭いてくれて私の枕元に連れてきてくれました。
「美人さんだね~。ママ似の美人さんだ~。」と言いながら。