荻原規子著『RDGレッドデータガール』などと同じ、角川書店の銀のさじから、『天山の巫女ソニン』の著者の新作が出てました! (ソニンの感想はこちら




東北の日本海側にある羽州。そこに暮らすムメは、あまり村になじんでいない少年・カラスと仲良くしていた。そこへ、都から春名丸がやってきた。3人は春名丸の父・春風に剣術などを教えてもらうなど交流を深めていったが、春名丸は博多へ行くことになってしまった。四年後、羽州は干ばつに襲われ・・・という話。




これもソニンと同じく、全体の印象は淡々とした感じなのに、とても考えさせられる感じでした。


本当に賢いというのはどういうことなのか、知識が増えることによる弊害はないのかどうか、どういう上司が“いい上司”なのか、などなど。




雰囲気としては、荻原規子の勾玉三部作&『風神秘抄』や、上橋菜穂子の『狐笛のかなた』のような感じかな・・・?とはいえ、ファンタジーっぽいところはないのですが。


『天山の巫女ソニン』を読んで面白いと思った方や、和風ファンタジーが好きな方はぜひ読んでみてください音譜

最近は、なんだか心身ともにぱっとしないなぁ・・・って感じです。

そんな日々でも、すぐにかなり気分が上がる方法。それは・・・チョコレート!!


やっぱり今年もマイチョコを買ってしまいましたドキドキ

3000円強・・・。普段はなかなか買えないけど、バレンタインは口実にピッタリ。

早速1粒食べて、すっかり幸せ気分になりました♪単純ですね(笑)


『武士道セブンティーン』は積読中だし、最近買った本・マンガはどれも面白かったし。

近いうちに本の感想を更新できるかな?

まぁマイペースにいきますねにひひ


すっかり遅くなっちゃいました!!1月初頭にはもう読み終わっていたのですが、なかなか感想を書けなくて・・・。


この本はらぴさんが紹介
されていて、気になったので読んだ本です。




「江戸」ができた、近未来の日本。鎖国状態で入国は三百倍の競争率だが、ある日主人公の大学生・辰次郎は入国が許可されたことを知らされる。「江戸」では“裏金春”=長崎奉行出張所でゴメスの下、働くことになる。流行病“鬼赤痢”を調べていくうちによみがえる記憶、そして“鬼赤痢”の正体とは・・・という話。




なんだか「独自の文化があるところに、青年が入国できるようになって船でむかう」という冒頭は、恩田陸の『ネクロポリス』を思い出しました。




この本を読んで印象に残ったのは「もどかしさ」です。


科学も医療も発達した日本で育った辰次郎は「江戸」で、「鬼赤痢」の罹患者を日本の病院だったら救えるかもしれないのに!と歯がゆく思うのですが、その気持ちは現代日本に暮らす読者にとって共感できる気持ち。実際に存在した過去の江戸なら仕方がないけれど、この「江戸」の場合は外に出れば発達した医療も受けられるわけですから・・・。


それから、価値観を押し付けちゃいけないな~とか、思わぬ事情があるかもしれないんだから、勝手に評価したり決め付けたりしちゃいけないな~とか、色々思いました。




それにしても、“ゴメス”、強烈なキャラクターです。なんか凄く濃い!辰次郎と一緒に「江戸」へ入国した松吉も、辰次郎の友人で辰次郎の上司になった十助も、そのほかの人たちも、生き生きしていて読んでいて楽しかったです。


表紙が・・・表紙のゴメスが・・・・・・って感じですが(笑)絵が悪いんじゃなくて、辰次郎がかすんでる程(「よくみたら居た」という程度の存在感・・・)、インパクトありすぎてとっつきにくいかもしれませんが、ぜひ、敢えて手に取ってみてください♪

魂で世界を旅して、見たことを分析しお告げのように人々へ伝える、天山の巫女たち。主人公ソニンは12歳になるころ、見込み違いだったということで家へ帰される。暮らしに慣れて友人もできた頃、国の7人の王子たちの行列を見ていたソニンは、落し物をきっかけに末のイウォル王子の侍女となる。巫女として育ったソニンとってお城は驚くことがいっぱいで・・・という話。


城内の陰謀に巻き込まれたり、隣国である巨山や江南との外交問題、巨山のイェラ王女や江南のクワン王子との交流などなど、ソニンは数々の出来事を経て成長していきます。


児童書なので字は大きめだし、ですます調だし、読み始めたときは「ちょっと子どもっぽすぎたかな~」と思ったのですが、1巻を読み終わった頃には「面白いじゃん!」と思い、さらに読み進めていくと「子どもが読んでも面白いだろうけど、大人が読むと深い!」と思うようになりました。


「欲が無いのは本人の幸せにとっていいことなのか?」とか。「普通の(流されやすい)人が、1番恐いのかも」とか。「噂や人が下した評価だけを信じずに、自分で判断しないと!」とか。いろいろ考えちゃいます。

そして、改めてイメージの大切さを感じました。深く付き合ったことのない相手はイメージで判断せざるを得ないし、政治家なんかもイメージで評価をしがちです。けれど、イメージが良くても実際は自分にとってマイナスになる人であることも多いんじゃないでしょうか。・・・三国が緊張状態にあったり、国の中で分裂しそうになったシーンでの国民の態度を読んでいて、そういうことを強く思ったのです。

ソニンがある事件の濡れ衣を着せられたとき、ソニンの家族が住んでいたところを出て行かざるを得なくなったり、火事場泥棒みたいなことをされたり、ということがあるのですが、実際に日本でもそういうことってありますよね。それがいつもとっても腹立たしくて。集団×間接的×匿名という、気に食わない3点が重なっているからだと思います。読書をしていると、やっぱり普段思っていることに1番反応しますね、どうしても。


ソニンは天山で育ったため、考え方や言動がどこかずれているのですが、そこも面白いです。ソニンの友人・ミンはソニンと育った環境も考え方も違うので、2人の対比も興味深いところ。

全体的に淡々として静かな雰囲気がありますが、穏やかながらも「戦争を望む人」「弱者に酷い人」など人間の嫌な部分も描かれているので読み応えがあります。


書店ではあまり見かけないけれど、取り寄せたり図書館で借りたりして、ぜひ読んでみてください音譜その際、1巻で終わらずに2巻、3巻と読み進めてみることをオススメします。巻を重ねるごとに読み応えが増していくので・・・。

驚いたことに・・・「読書三昧」を始めてから、今日でちょうど一年が経ちました!!


続けられるか若干不安に思いつつ始めたのですが、皆さんが訪問してくださったりコメントを下さったりして、そのその交流がとっても楽しいから一年続けられました。時々間があいたりもしましたが・・・(笑)

本当に、ありがとうございます。これからも、ぜひよろしくお願いします音譜