ぎりぎり今日中にアップできて良かったです・・・。
読みやすい時代小説です。無邪気を通り越して無鉄砲・無謀とも言える蜜が、父が暗殺されかけた理由を解決すべく、藩から抜け出して・・・、というお話。
お供の飼い猫が実は忍び猫で、蜜姫のピンチを幾度も救って何人か敵を暗殺したり、それなのに水が苦手で船酔いする性質で、なかなかいい味出してます。
そして蜜姫はもちろん、その両親もなかなかのとぼけっぷり。特に母なんか、蜜姫が出奔する旨を告げたときに旅支度を整えたり、急ぐ旅のときに一首詠んだり、どうにものんき。男前な忍びにうっとりしたり、憎めない可愛い人です。
武家の次男など冷飯たちがその名も冷飯目付けとして、最後のほうで活躍するのはなんだか嬉しかったです。「長男=偉い・世継ぎ」という価値観である社会の長所と短所について考えてしまいました。次男だと長男より能力があっても日の目を見ないのは、もったいない。弟の方ができるヤツなのに家を継がなければならない長男も辛いでしょうし。だけど、現代は中途半端に昔の習慣が残っているからなお難しいことになっている気がします。習慣って意外と無意識に縛られるものですしね。
時代小説初心者はもちろん、読みなれた人も楽しめる本です。