皆さんも人生の中で1度は嘘をついたことがあると思います。昔はよく、「嘘つきは泥棒の始まり」と聞かされたものです。
逆に、「嘘も方便」と言って、嘘は罪悪ではあるが、良い結果を得る手段として時には必要であるという考え方もあります。
「嘘」と一言で言っても、他人につく嘘もあれば、自分自身につく嘘もあります。もっとオブラートに包んで表現するなら本音と建前もその一種で、人は思った以上に、自分なりの事実や本音を封印して生きているのです。
私個人的には、人との付き合いを円滑にしていく上で、時に必要な「嘘」もありだとは思っていますが、ことビジネスの契約に関しては「嘘」はあってはならないことだと思っています。
ビジネスの契約とは、何も書面でのやり取りだけのことを指すわけではありません。例えば店舗などで取り入れている「予約」もその一種だと思っています。
店舗などの予約を書面で交すことはなかなかございませんが、口頭であっても立派に契約が成立しているということを知らずに、安易に考えている方がいらっしゃいます。
予約制を採用している店舗では、予め1日の予約枠を決めた上で売上予測を立てています。つまり、直前のキャンセルや無断キャンセルは、そのお店にとって本来得られるべき収益を損なわしてるのです。
もちろん、諸事情により誰がどう見ても、直前でキャンセルせざるを得ないケースもありますが、そのキャンセルがお店の収益と時間を奪っているという事実に気付くべきです。
この様なことを防ぐために私のところもそうですが、店舗によってはキャンセルポリシーを掲げ、キャンセル料を徴収しているところもあります。
つまり、予約と言うのは約束ではなく契約なのです。
しかしながら、キャンセル料を請求する際、「本当にご迷惑かけてしまい申し訳ございませんでした」と自身の非を認めてお支払いいただける方と、「え?なんで払うの?」と納得がいかない方がいるのも事実です。
商売とは決して一方通行ではなく、双方の信頼関係の上に成り立っているということを理解し、出来ない約束をした後に嘘で取り繕うぐらいなら、初めから安易にしないことです。
なぜなら、その約束はあなたにとって必要かつ重要であるという優先順位が低いからです。
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