私が独立して初めて開院したとき、ターゲットとするお客様はいらっしゃりませんでした。何故なら道を歩く人全員がお客様だったからです。来るもの拒まず、来てくれれば誰でも良かったのです。もっと言えば、院を開ければ勝手に来てくれる時代でした。
...今考えるとゾッとしますが、これをやってしまうと良くない結果を生むことになります。自分の好きではない人、自分とは合わない人を集めてしまい、それが結果的に自分のストレスへと繋がるのです。
マー ケティング、集客を考える際に「ペルソナ」という言葉が出てきます。これは「架空の特定のユーザー」というものです。
まずは、自分の提供できる価値を誰に提供するのか、いわゆるターゲットを決めなければいけません。これが出来なければ効率の良い宣伝を行うことは困難です。
例えば、ターゲットが40代男性というだけでは広すぎ、ペルソナではありません。40代といっても40歳の係長と、49歳の代表取締役社長では全然立場も考え方も、価値観も違います。これでは、特定のユーザーにはならないのです。
ペルソナを作る際は、もっと細かく条件を指定して、特定の個人レベルまで絞り込んでいきます。
・40歳男性
・IT企業の部長。
・年収は700万円。
・貯蓄は800万
・身長は175cm、体重は70k
・バツイチ
・子供はいない
・東京の吉祥寺に住んでいて
・趣味はサーフィン ドライブ
というように、かなり細かく条件をつけて特定した架空の人物が「ペルソナ」です。誰でもいいからと広く訴えた場合は、逆にぼんやりした抽象的でありきたりな情報になってしまうので、結局のところ誰も見向きしなくなってしまうのです。
あなたの提供できる施術を誰に提供したいのか、その人はいったいどこにいるのか。これを明確にすることで、あなたは自分の好きなことを好きな人だけと出来るようになるのです。
鯛を釣りたいのにハゼの仕掛けでは釣れません。鯛を釣りたいのに川では釣れません。いくら美しいあなたでも、家と会社の往復では理想の人には近づけません。
あなたの仕掛けがあなたのターゲットのいる場所にリーチ出来ていますか?
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