映画館は渋谷のシアター・イメージフォーラム。客席は若い女性が目立ったかな。

ドイツのシュタイデル社(Steidl)をご存じだろうか。私は知らなかった。
「世界一美しい本を作る」と称されるドイツの小さな出版社である。
~ ドキュメンタリー映画「世界一美しい本を作る男」 予告編~
#UP主様お借りします。
#UP主様お借りします。
企画やデザイン、印刷から製本まですべての工程を自社で行う。ページをめくった時の音、質感、インクの匂いまで徹底的にこだわる。工房の主はゲルハルト・シュタイデル(Gerhard Steidl)。彼の本づくりへの情熱は著名な写真家、デザイナー、ノーベル賞作家等、世界中のクリエイターから愛されている。この電子書籍の時代にここまで「紙」の本に情熱を注ぐ人物がいるのか。それだけでも新鮮な感動だった。
例えば写植印刷と活版印刷では見た目は殆ど差がないが、後者は紙に触れたときの独特の心地よい質感があるという。だからあえて活版を選ぶこともある。
シュタイデル社の仕事術(パンフレットより)
1.クライアントとは直接会って打ち合わせすること。
2.全工程を自社で行い品質を管理すること。
3.「商品」ではなく「作品」を作るつもりで臨むこと。
うーん なんでも効率重視、海外生産・水平分業化へのアンチテーゼとして心に響くな~。
60歳の彼はパリ、ロンドン、ニューヨーク、砂漠のカタール等世界中の依頼主のアトリエに出向き、表現したいイメージをかなえるべく相手と徹底的にすり合わせを行っていく。ある写真家はiPhoneで撮影したドバイの写真をiPhoneの画面で見るような感覚と色合いで本にして欲しいと厳しい要求を語る。ゲルハルトやスタッフの職人魂に火が付く。インクの色合い、装丁やサイズなど試行錯誤が続く。完璧を追求し最高の仕事をする姿に心を打たれた。神は細部に宿るって言うけど本当だ。我々はそうやって丹念に作られた物を手にする感動や喜びを最近忘れかけているのではないだろうか。
ふと思った。次のキャンディーズの写真集はシュタイデル社にお願いしてはどうだろう。それは世界一美しい写真集になるに違いない。エムオンさんお願い!
ただし2年先までびっしり仕事の予約で詰まっているらしいが。
多忙で出遅れていた芸術の秋をこの映画で多少なりとも引き寄せることが出来ました。全国で上映されますのでご興味あるかたはぜひ足を運んでみてください。
オフィシャルサイト http://steidl-movie.com/
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「blog主も芸術の秋とかいってるよ。。。」
「どう うまく描けた?」
「えへへ、愛嬌、愛嬌♪」
「おなかすいたね~。」
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