「豊富温泉」は,皮膚疾患の治療のために,
全国から多くの入浴客が来られるとのこと.
暖簾をくぐり,湯治用の浴室に入りました.
浴槽は2つ.
泉質は,ナトリウム塩化物泉(弱アルカリ性高張性低温泉).
石油や天然ガスとともに湧出してくるため,
わずかに油分を含み弱い石油臭がします.
源泉は41~42度とのことですが,
湯温が38~39℃に設定されていて,長湯ができます.
やや黄色く濁った湯面は油膜で光り,
石油の匂いが鼻を刺激します.
20年前から通っているという高齢男性は,
近くに家を借りて,年間90日間,この温泉に通っており,
そして,ほぼ一日,滞在しているとのこと.
その方が,他の入浴客に,この温泉のことを説明しています.
その会話が,僕の耳にも入って来ます.
蛇口の後ろ側に見えるウキは,
早朝,原油を加えるときに使うとのこと.
ウキで囲った部分に,重油を入れますが,
1時間ほどで流れ出てしまうとのこと.
これは,宿泊しないと体験できません.
こちらは,浴室に置かれている原油.
これを体に塗った状態で15分間待ち,
その後,浴槽に入るとのこと.
そして,これを何回か繰り返すとよいとのことでした..
手に取ってみましたが,真っ黒な原油がべっとり.
石鹸で洗っても,なかなか取れません.
こちらの浴槽の湯温はより低く,さらに長湯向き.
1978年の稚内温泉開業までは日本最北の温泉地ででしたが,
現在でも多くの人が訪れる日本最北の温泉街.
「豊富駅」行きのバス時間まで,4時間,滞在しました.
※「稚内温泉」と言えば,その夜,
「稚内駅」駅近くのホテル「ドーミーイン稚内」で入浴.
【探検日】2018年8月19日(510円)
【Repeat Level】★★★
【温泉情報HP】