ゆらぎ肌、すなわち敏感肌。
と、ご自分で感じている方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
女性の約7割は「自分は敏感肌だ」と感じているそうです
意外と多いですね
そもそも「敏感肌」とは、どんな症状なのでしょうか?
専門的には「過敏性皮膚症候群」と言って、通常そのような感覚を起こさないはずの様々な外的・内的刺激に反応して、主観的で不快な感覚が生じること。
不快な感覚といえば、乾燥やピリピリとした刺激、ほてり、かゆみ、痛みなどのことですね。
特に春先は黄砂や花粉が舞っているので、それらが肌につくことで皮膚のバリア機能が低下し、肌が敏感な状態になってしまいます。
この状態が長く続くと、炎症が起こり湿疹症状に発展してしまう、のだそうです。
また、コロナ禍でマスク生活が定着してきましたが、マスク着用による肌トラブルも増えてきているそうです。
ニキビや湿疹、乾燥などがあげられるそうですが、皆さまはいかがでしょうか?
マスク着用による皮膚の環境の変化として挙げられるのが、
①皮脂の分泌量の増加
マスクをすることにより、マスク内部の温度が上昇します。体温が1℃上昇すると、皮脂の分泌量が10%も増加する そうです。そのため、過剰な皮脂がニキビの原因の1つとなってしまいます。
②水分蒸散量の増加
マスクをしている間は呼気により肌の水分量は高まりますが、外すと一気に水分が蒸発してしまいます。このマスクの着脱によって、バリア機能が低下すると考えられています。
③皮膚摩擦の増加
マスクをつけたまま喋ったりすることで、マスクと肌との間に摩擦が起こり、これもバリア機能の低下につながるそ
うです。
敏感肌、誰にでも当てはまりそうですよね
そしておさらいになりますが、スキンケアの基本は、3ステップ。
①皮膚を清潔に保つ「洗浄ケア」としての洗顔
②乾燥から皮膚を守る「ドライスキンケア」として保湿
③紫外線から皮膚を守る「光老化ケア」としてのUVケア
この3ステップが大切です
まず洗顔は、
メイクを落とすクレンジング。溶剤型といって油に油汚れを浮かせた後に洗い流すもの。
そして洗顔料は界面活性剤型といって、界面活性剤によって汚れを包んで洗い流すタイプのもの。
この割合が8:2くらいがよい、と言われています。
洗顔のやりすぎも、肌内部の保湿機能が低下してしまうので、よくないそうです
次に保湿。
保湿剤としては化粧水、乳液、美容液、クリームなど様々ありますが、肌質によって何を補うか、が変わってくるそうです。
オイリー肌の人は化粧水だけでよいし、乾燥肌の人は全て必要かもしれません。
紫外線に当たると油分は過酸化脂質になってしまうので、過剰な油分には注意が必要です。
そしてUVケア。
紫外線には2種類あって、肌の奥深くまで届くUVAと、比較的浅い部分のUVB、この二種類があります。
紫外線の悪影響として考えられるのは、
・日焼け:サンバーン、サンタン(UVBの影響)
・光老化:シミ(UVBの影響)、シワ、たるみ(UVAの影響)
・発がん
・毛穴、ニキビ、酒さの悪化など
と言われていますので、徹底的なUVケアが必要です。
UVケアのポイントは、
- 活動レベルに合わせた日焼け止めを使うこと
- 外出する前に必ず日焼け止めを塗ること
- 十分な量の日焼け止めを塗ること
- 塗り忘れがないようにすること(うなじや耳たぶなど)
- 泳いだ時や汗をかいた時は必ず塗りなおすこと
- 帽子や日傘なども活用すること
だそうです。
十分な量とは「指2本分」。1センチ平方あたり2グラム必要だ、とのことで、今まで私はかなり少なかったと思います
うなじや耳たぶなどにも塗っていないし、塗りなおしもしないし・・・
皆さまも気を付けてくださいね
次回はいよいよ、「皮膚科学的理論に基づく敏感肌のスキンケア」についてお伝えします