かなり昔。
私がまだ小学生の頃。

祖母家の電話に,謎の無言電話がかかってくるようになった。

しかも無言電話は毎日かかってくるのだ。
気味が悪いったらありゃしない。

祖母が精神的に困憊する中,私を含め孫4人は違った。


「無言電話でおばあちゃんを困らせる輩がおる,懲らしめんな!!」


と立ち上がったのである。



普段は電話をとるのは苦手なメンツであったが,祖母宅では孫4人立ち代わり入れ替わり,電話に出る出る。

そして無言電話に当たれば「罵詈雑言」
といっても従姉妹達は大人で「誰ですか?話して下さい。なんで無言電話してくるんですか?面白いですか?」と小学生のくせに冷静に責め立てていた。

弟にいたっては自作の一発ギャグを永遠やった後,ガチャ切り。

「おんどらすんどら舐めとんのか!!」とガラの悪いことをしてたのは私のみ。
今思い返せば恥ずかしい。

祖母も開き直ったのか
「掛けてこんといて!鬱陶しい!!」
と対応するようになっていたように記憶する。



数ヵ月後。
犯人が祖母の村の住民であることが判明。
なんでも祖母に気があったらしい。

足がついた理由は,そやつが村の人達に
「祖母さんとこの孫がわしに暴言を吐く!」
と言い回ったからである。

"うちらあんたのこと知らんwww
って,あの無言電話あんたかい!!!"

とズッコケそうになったのは言うまでもない。

村の人達は迷惑電話の件(私達の対応)を知っていたので,誰も相手にしない。

最後は祖母本人がそやつを説教して,無言電話に終止符が打たれた・・・。



・・・かのように思えるが,実はこの話,後日談があったりする。

無言電話のおっさんは無言電話をやめて,直ぐに亡くなった。

なんか癌か何かで余命僅かだったらしい。

最初その話を聞いた時「可哀想なことしたな」と思った。

だがしかし,それと同時に,「あの無言電話がおっさんに生きる意味を与えてたんじゃなかろうか」とも思った。

なんだかんだ人と接点のない人だったし。



まぁ私の自分勝手な解釈だが。
ただ,そう思いたい。おっさんのためにも。